庭木を切りましょうか。
日本ガーベラ、狂い咲きが増えた。
家人「庭の木を背の高さまでで
切りましょうか」
私「うん、それだと自分たちで
処理できるな」
家人「こでまり、ばんまつり、アジサイ
月桂樹それに山椒でしょう
なんとかなりますよ」
私「もうお客さんなんてないのだから
見栄えなんかどうでも良い
作業しやすいのが先決」
家人「だから、背の高さでバッサリと
切ります、これだと枯れることも
ないでしょう」
家人の親父さんは植木の親方だった。
親父に似たのか知らんが、肝っ玉が
据わっている。
特に植木に関しては、見様見真似の
知識がある。
花壇と庭木のことは、ほとんどまかせっきり。
ワシは、畑を借りて野菜作りをしていた。
それもあれこれ20年。
私「バッサリと切ったら、花数が
少なくなるかも」
家人「それはそれで良いでしょう」
私「選定した枝は、細かく切って庭土の
上にばらまく」
家人「時間がかかるけど土に馴染んで
しまいます」
私「そうだ奇跡のリンゴじゃあないけど
自然のものは自然に任せる」
***
朝、そんな話をして早速取りかかった。
背の高さぐらいだから、幹も細くて
都合よく切れた。
月桂樹は育ちが早い、ずいぶん上に
伸びていた。
しかたがない、こいつだけは
のこぎりで切った。
私「なあおい、ワシの頭と同じだな」
家人「散髪のことですか」
私「ワシの頭の髪は1センチで切るが
こいつらは年に1回背の高さで切る」
家人「あんたの髪は、肥料にもならん」
私「ゴミで出して、焼却場で燃やされて
終わり」
家人「庭木は、ここで刻んで土に返せば
完全な脱炭素かも」
私「脱炭素とはそうであるかはわからんが
同じ場所で土に返すのが一番良い」
***
燃やさずに土に返す。
畑の野菜作りでは、生ごみを発酵させ
肥料にして土に戻していた。
身近に出来る脱炭素は、そう言うこと
かもしれない。
私「おい、台所の生ごみもまた
発酵させようか」
家人「庭の花壇に入れますか」
私「今度は野菜くずだけだその方が
匂いも少ない」
家人「発酵が失敗した時の匂いは
もう結構です」
私「野菜くずだけだと発酵は良く
出来るさ」
家人「さあ、どうだかね」
また、あした。
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