ようかんときんつば。
説明は不要。
家人「このようかん、お美味しいですね」
私「ああこんな上等品にありつける
とは思わなかった、さすがに旨い」
とら屋のようかんと言えば宮内庁の
御用達ではなかったか。
昔から、ようかんと言えば両端が硬い
ものだと思っていた。
どういう風の吹き回しだかわからんが
息子のところから送って来た。
私「なあ、孫の誕生祝いでも送ったのか」
家人「孫の誕生日、今頃はない」
私「何もしないのになぜ送ってきたのか
今ごろに、ひっくり返ってもボーナスは
ないと思うが」
家人「そうですよ、コロナ不景気ですから」
私「あいつ、宝くじでも当たったのか」
***
家人が息子のところに電話した。
嫁さんと話していた。
嫁さん「あのひと仕事で東京に行った
たまには親孝行だと言ってました」
家人「鬼のかくらんと言ったが通じなかった
仕事はどうだろかと聞いた」
私「どうだった」
詳しいことはわからないが、仕事は続いていて
忙しく働いている。
私「コロナで仕事が少なくなったとかは」
家人「そんな風にはなかったですよ」
***
私「おい、小豆のあんこをメリケン粉で
うすく焼いたお菓子があったろう」
家人「ええ、なんと言ったっけ、粒の餡で
うすく皮がついてた、美味しかったですね」
私「きんつばだった」
これにお目にかかって食べたのは会社時代の
若い時で、誰かがお土産で買って来た。
白いうすい皮、中味の粒あんがところどころに
見える。
口入れてかむと、ほろりとあんがくずれて
甘みが広がる。
その時、美味しく食べた。
上司「君は若い、もう1個食べな」
上司は酒好きで甘いものは苦手。
ありがたくいただいた。
***
私「ようかんのもとはこれですかねえ」
同僚「これじゃあないだろう」
で、「きんつば」から「ようかん」の
話しになった。
「きんつば」は昔は丸い形で刀のつばから
来ている。
「ようかん」はなんたってとら屋のが一番。
3時の休憩は話がはずんだ。
上司「面白い話だった、今夜飲み屋で話す」
そういってご機嫌で自席に戻った。
その上司の話しの結果は、わからないまま。
何も言わなかった。
では、またあした。
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