衣替え、粗大ごみ、濡れ落葉。
季節外れの茗荷花、こんなこと初めて。
今朝の居間の温度は22度だった。
夕べ寝る前にセキが出た。
ノドにひっかかるような、たちの悪いセキ。
こういう時は決まってタンが出にくい。
その時に見た温度計は25度。
そうかだいぶん冷えて来たんだ。
マスクをした。
鼻から出入りする空気が、体温で温められて
ノドにひっかかるような感じは幾分か
良くなり呼吸が楽になった。
***
家人「ねえあんた、明日あたりから
寒くなりそうだよ」
私「さっき見たテレビは寒気が南下
してくると言っとった」
家人「衣替えをしましょうか」
私「ああ一番良い時かも、ワシの分は
自分でするよ」
***
年を取って初めてわかることが多い。
体験をしないとわからない。
最近分かったことは、その日の温度が
急な変化をするとついていけないことだ。
今年は、いまだに日中の気温が
30度以上に上がる。
朝が22度で日中は30度。
その差は、8度ある。
これに対応するために昼までに
3回着替える。
それで今度は、夕方にかけて
3回着替える。
忙しいことである。
なにも仕事らしい仕事はしていないでも
1日に6回着替えることが大仕事に
なっている。
***
気温が下がることは、ありがたいねえ。
暮らしのしきたりや習慣は季節に
合わせていた。
それでその季節をしのぎやすく
楽しいものにしてきた。
衣替えもその一つで、年中行事である。
しかし最近は様子が変わった。
春や秋の変わり目が定まらなくなってきた。
年寄りになって、体温の調節が大仕事に
なって来た。
季節の変わり目はスムーズに乗り
越えないと体の調子が悪い。
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最悪だと病院のお世話になる。
それで薬が増える。
薬が増えると、飲み忘れも増える。
そうなると
家人「あんた、ボケが始まったのかい」
私「なにい、薬のほうはあんたが良く
忘れる」
家人「私のことにケチをつける気かい」
とまあ、家の中が気まずくなる。
病院の先生は、ストレスが溜まっていると言う。
ストレスが溜まると医者はニンマリとする。
患者が増える、薬も増える。
寒さが来ると医者が喜ぶ。
***
衣替えは、数年前から自分のものは
自分でと教育された。
先生は、家人。
実行を重ねて来た。
いまでは、プロ並みだと思っとる。
家人「あまーい、やっとおさまっている
乾いた洗濯物を入れるたびに整理している」
その事は、うすうすと知っている。
私「おーい、古いマスクが出て来た」
家人「汚いものは捨ててください」
ひと昔、粗大ごみとか、濡れ落ち葉だと
騒がれた。
よくぞ、捨てられなかったものだ。
では、またあした。
ポチッとをいただくと
衣替えが無事に終わります。