透かしほおずきは10日目なのだが。
私「ねえ、昔ラッキョウを漬けていた
空のビンはまだ残っているかね」
家人「捨ててはいません、物置にあると
思いますがそれがどうしたの」
私「いや、透かしほおずきを欲張ろうと
思ってな、ほおずきを漬けるぞ」
家人「ええ、どうぞ、もうラッキョウも
梅干も作りませんから」
私「梅酒作りも終わった、ちょいと寂しいね」
家人「仕方がありませんよ、体力なしでは
出来ませんね」
5年物の梅酒は超うまかった。
福岡の甥っ子の店で人気になった
こともある。
4年ほど毎年作って送った。
その後は、義姉さんが作り方を覚えて
店に出していた。
あの梅酒ならもう一度飲んでみたい。
***
いただいたほおずきの残りを確かめた。
12個あった。
これを全部水に漬ける。
いわゆる量産体制をとることになる。
ラッキョウを漬けていた空のビンは
取っ手がついている。
運ぶのに都合が良い。
置く場所は、玄関ざきの君子蘭の
棚にきめた。
ここだと毎日見れるし作業も出来る。
2週間は、そのままにしておく。
「ほおずきの漬物」と書いた名札を
つけた。
***
これから先は妄想です。
お客「ほおずきの漬物って食べられますか」
私「いや食べられないが、薬用だよ」
お客「どんな病気に効くのですか」
私「頭が良くなり、お金持ちになる」
お客「まさかあ、そんな薬があるなんて
信じられないですよ」
私「そりゃあそうだ、ワシも初めて
作るからなあ」
と、まあ、何人かの人がこのジョークに
のってくれると一日が楽しいものになる。
家人「そんなことをして大丈夫ですか
お客さんが怒りませんかねえ」
私「そん時は、あんたが網目の透かし
ほおずき作りだと説明すれば良いよ」
本当なら、今作っている網目のほおずきが
できあがっていれば、珍しがってくれると
思うのだが。
では、またあした。
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ラッキョウの空ビンが喜びます。