虫ほうずきと呼ばれていた。
私「透かしほうずきはね、虫ほうずきと
呼ばれていたそうだ」
ネットにそう書いてあった。
家人「虫かごにしたのかしら」
私「そんなもんじゃあない」
自然の中で虫が外側の袋を食べて
網目にした。
自然の中で出来上がった。
きっと、貴重品だったと思う。
***
家人「虫食いで網目になったの
どんな虫でしょうね」
私「テントウムシ」
家人「えっ、あのテントウムシですか」
私「ところが、ちょいと種類が違う
テントウムシダマシと言う」
これだったら、ワシも知っている。
ジャガイモの葉っぱを網目にしていたのは
こいつの仕業だった。
ナス科の野菜につきやすい、トマトやナス。
それにほおずきもナス科だから
あの虫が何匹もやって来て
虫ほおずきを作り上げた。
***
この美しい網目をたくさん作りたい。
昔の人の望みだった。
テントウムシダマシを何匹も
捕まえて来てほおずきを食べさせたり。
小川や池に落ちている葉っぱが
網目になっていたのを見て、ほおずきを
水に漬けてみた。
なるほどこれで出来た。
そう考えると昔の人の努力は
素晴らしい。
家人「きっと暇な老人が多かったのさ」
私「隠居暮らしの老人が考え付いたと
言うのか」
家人「暇のある人しか考えつかないよ
あんたみたいにね」
やれやれ、ワシはヒマな老人になって
しまった。
が、この言葉に逆らわなことにした。
テントウムシダマシをたくさん
捕まえて来て本当に虫ほうずきが
出来るか。
試してみたいものだ。
***
家人「玄関ざきで漬けているほおずきは
もう皮が溶けているよ」
私「もう2週間になるそろそろだなあ」
前回は、皮が外れずにストレスが
たまった。
手がかからずに出来上がると
良いのだが。
では、またあした。
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