ゴーヤは鈴なりだよ。
鈴なり
神楽を舞う時に使う、小さい鈴がたくさんついた
神楽鈴のこと。
実がたくさんついている状態をいう。
***
Aさん「ゴーヤはどうかね、収穫出来るかね」
私「採りに来ないから鈴なりしているよ」
Aさん「熟れすぎないように収穫するよ」
そういって、ビニールの買い物袋いっぱい
収穫して持って帰った。
おそらく、10本以上はあったと思う。
私「Aさんの娘夫婦のところだけでは
食べきれんだろうよ」
家人「そうですね、きっとご近所に
配るでしょう」
***
お昼過ぎにHさんから電話があった。
Hさん「ゴーヤはいらんね」
家人「ゴーヤは家で作っているよ」
Hさん「そうかい作っているのかい」
そう言って電話は切れた。
家人「ほーら、回って来たよ」
そう言って笑った。
このあたりの家の夕食はゴーヤチャンプルが
多いのではないか・・・
***
夕方、娘が来た。
娘「ゴーヤはあるね」
家人「昨日取った3本が冷蔵庫に入っている」
娘「今からゴーヤの天ぷらを作って、半分を
持って帰る」
婿殿はゴーヤの天ぷらが大好物である。
家人「少し多めに作ってよ、いつもパンを
もらうNさんに持って行くから」
娘「3本全部使うよ」
うちの方が涼しい。
居間と台所が直結している。
娘のところは、古い家で台所が別で
エアコンがぜんぜん効かない。
ここで料理を作って帰った方が楽。
家人とそんなおしゃべりをしながら
ゴーヤの天ぷらとサラダを作ってくれた。
家人「楽ちんは良いがね、冷えたビールを
4本お持ち帰りになった」
私「残りは何本だ」
家人「冷えてるのが2本」
私「残っていれば上等だよ」
家人はきっともっと飲みたかったのだろう。
いまいましい顔をしている。
せっかくのゴーヤの天ぷらだからもっと
飲みたかったのだろうが、飲み過ぎはいかん。
だによって、今から冷やせとは言わなかった。
冷えたビールを2本も飲めるなんて上等だ。
おれも飲みたいよ。
では、またあした。
ポチッとをいただくと
ゴーヤも喜びます。