梅雨明けは多忙。
家人「あんた、今日は忙しくなるよ」
私「わかっとる、予定は訪問看護とレンタルの
ベッドと歩行器の点検だ、その後は・・・」
家人「生協が来るし、あんたはメダカの水槽の
掃除と水替え」
私「ああ、メダカの水槽の掃除だった」
家人「大丈夫かい、忘れないでおくれ」
居間から見える梅雨明けをした青空は
まぶしかった。
***
今、メダカの水槽は3個ある。
まあ、水槽と書くと大袈裟な表現に
なる程度のものだ。
そんなに大きくない。
水が15リットル入る大きさのものが2個。
それにもう1個は水が2リットルほど入る
ごく小さいもの。
15リットルの1個には、大人のメダカ
9匹が生活している。
もう1個の15リットルには、今年生まれの
針子を卒業したものが11匹。
それに育ちそこないの小さいものが
3匹入っている。
それに2リットルの小型の水槽には
針子卒業組の8匹が入っている。
この8匹は、嫁に行くことになっとる。
その嫁入りの予定が 延びた。
縁談がこわれたのではない。
相手のお母さんが足首をねん挫した。
メダカ育ては、初めてだから負担になる。
それで、嫁入りを1カ月延ばした。
メダカは小さい水槽できゅうくつなのだが
我慢してもらうことにした。
***
本日の予定は、大人のメダカ9匹が
入っている水槽の掃除だ。
米びつで使っていた大型のタッパーが
仮住まい。
これに引っ越しをする。
もう、7,8回は経験済みだから、あまり
ジタバタしない。
多分、ワシが転勤族だった。
それがわかって、見習っている。
かしこいやつだ。
家人「ほら、何をぶつくさ言ってるの
手が止まっているよ」
私「わかっとるわい」
***
仮住まいに移して、水槽と底石を洗った。
もとの位置に戻して、水を張り
温度合わせをした。
メダカは神経質で水温が1度以上違うと
脳震盪を起こしてひっくり返る恐れがある。
水温27度で合致して、メダカは無事に
もとの水槽に帰った。
人間様の引っ越しではないから、引っ越し
そばは省略した。
最近は、人様でも引っ越しそばを
ふるまうことはないようだ。
せいぜい、挨拶にタオル1本と
言うところだろう。
***
私「水槽がきれいになると、メダカも
きれいに見える」
家人「やっぱり掃除をするときれいだなあ
メダカも生き生きとしているよ」
暑い、大汗をかいた。
私「おい、チョコモナカを食べないか」
家人「いいねえ、洗濯も終わったし」
残りの水槽の掃除は、明日にする。
***
訪問看護はいつもの通りだったが
少し違っていたのは、実習生を
連れて来た。
実習生を連れてくるのは、毎年今ごろで
看護学校の生徒さんだ。
いつもの、マッサージやカップリングの
作業を一生懸命メモしている。
作業が終わり、帰りぎわに
「メダカが可愛いですね」と言った。
***
その後、レンタルのベッドと歩行器の
点検にきた。
福祉用品としてレンタルしている。
2カ月に1回点検に来る。
お客さんに怪我がないようにだろう。
ベッドは、電気を入れて動作を確認する。
歩行器は、玄関先で動かしてガタがないか
確かめている。
おわって、確認の印鑑を押した。
この担当者も「メダカが可愛いですね」と
言って帰った。
今日は、メダカがほめられる日だった。
では、またあした。
ポチッとをいただくと
メダカも私も喜びます。