そうめんと老人は、古い方が味がある。
今週のお題「そうめん」
家人「そうめんは、古いほど美味しいだってさ」
私「ほんとかよ、新しいものが旨いような
気がするね」
家人「発酵食品ではないけど、旨くなる
期間が必要だって」
***
ならば、昔、お中元にいただいていたものは
古いものだったろうか。
会社時代は、お中元にいくつかそうめんを
いただいていた。
さすがに、現役が終わり25年にもなると
ぜんぜん、まったくお中元にそうめんは来ない。
いや、そうめんどころじゃあない。
お中元そのものが来なくなった。
年賀状も出さなくなったせいか
来る方も来なくなった。
強がりではないが、せいせいした。
こうやって世俗の垢を落として
身ぎれいになってゆく。
家人「偉そうなことを言うけどね
世間様が相手をしなくなったのさ」
***
家人「今日は暑いから、冷たい
そうめんで良いね」
私「うん、まあな」
そうめんは、出汁の効いたつけ汁に
つけて食べていた。
他には、マヨネーズ+醤油で食べる
こともある。
最近のことであるが。
娘「そうめんにこれをかけて
食べてみな結構いけるよ」
持ってきたのは、有名なメーカーの
ドレッシングでにんにく入りであった。
私「これをかけるのか」
娘「親父、マヨラーだろう、そうめんに
マヨネーズをかけるのと一緒だよ」
私「マヨネーズの代わりにこれかあ」
もし、ドレッシングが口に合わなければ
その上にマヨネーズをかけて食べる。
なんとかなるさ。
しかし、マヨネーズの出番はなかった。
ドレッシングだけでじゅうぶん
美味しかった。
家人「私は、普通につけ汁で食べた
ほうが好きです」
家人は、意外と古風な所がある。
洋風と和風が混じったようなものは
好まない傾向がある。
まあ、それは、それで良い。
となると、このドレッシングはワシの
専用になる。
今年の夏は、このメーカーの他の
ドレッシングも試してみたいね。
そうめん+ドレッシングの通になる。
ミョウガも入れてみたいね。
***
そうめんは古いものが美味しい。
この言葉が釈然としない。
「ほんまかいな」と言いたくなる。
で、結局はネットで調べた。
そうめんは3年以上寝かせたものが
美味しい。
3年以上寝かしたものは「古物(ひねもの)」と
呼んで高級品になる。
今まで、そうめんを知らないで食べていた。
せいぜい、桐の箱に入っていれば
高級品だろうなと思っていた。
洋酒や沖縄の泡盛と同じで、3年もの
5年ものそれから古酒と言うような
区別は出来ないものか。
家人「あんたは80才だろう
もう少し味が、出て来ても
良いと思うよ」
私「うん、まあな、お互い様だよ」
では、またあした。
ポチッとをいただくと
そうめんも美味しいです。