老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

暮らしのこと,花や庭木,感じたこと,雑文ブログ。

「ぶっきらぼう」と、匂い蕃茉莉。

今年は、蕃茉莉の花の数が少ない。

枯れかかった枝が多いせいである。

原因は、と言うと。

 

 

家人「去年の秋、枝の整理を

し過ぎたのかなあ」

私「そうじゃあなくて、雪、雪のせいだよ」

 

 

昨年12月に珍しく雪が降って積もった。

蕃茉莉の木にもうっすらと積もった。

年が明けて1月には続けて3度雪が降り

またもや積もった。

 

 

1、雪のせいで少し寂しい

 

蕃茉莉の木は意外と雪に弱い。

それは、数年前に雪が積もった。

蕃茉莉は、雪の帽子を被った。

 

春先になって、新芽が出ない枝が

目立ってきた。

全体の半分ほどあった。

 

 

その時は、もう枯れるかもしれない。

そう思った。

もちろん花数も少なくて寂しかった。

 

 

しかし、復活した。

生命力は強い。

 

 

今年も、まったくその通りで枯れた

枝があり花数は少ない。

気のせいかもしれないが、香りも弱い。

少し、寂しい。

 

 

2、贈り主は、福岡の義姉さん

 

この蕃茉莉は、福岡の義姉より

いただいたもので

もう、15年ほどになる。

 

 

毎年、必ず花が咲いた。

人で言えば、律儀もんで義理堅い人。

 

 

そう言うものの、花木はほとんど毎年咲く。

花木全体が、律儀もんのようだ。

 

 

ザボンの花に負けず、良い香りがする。

毎年、そんなふうに電話をすると

義姉さんは喜んでくれる。

 

 

ただ、亭主の兄貴は、酒と将棋の他は

まったく無関心である。

 

 

義姉さんが、荒木の蕃茉莉が咲いて

良い香りがしていると話すと

何だそんな事かの言葉でお終いになる。

電話するたび、こぼしている。

 

 

3、上品な香りは妄想

 

毎年、ザボンの花の香りがお終いに

なるころ、今度は蕃茉莉の花と香りが

漂って来る。

 

 

ザボンの香りより、すこし弱いが

こちらの方が上品な香りのような

気がする。

 

 

殿様の奥方様のような上品なイメージ。

実際には、会ったこともないから勝手な

想像である。

 

 

家人に言わせれば、妄想と言う。

 

 

この蕃茉莉の花は、変わり者である。

花の咲き始めは、濃ゆい紫。

翌日は、薄紫。

3日目は、真っ白。

 

 

急激に変わる。

 

 

4、ぶっきらぼう」がありがとう

 

家人「咲いたね、義姉さんに電話をする」

私「おう、喜ぶよ」

 

しばらくすると、家人は受話器を持って

手招きした。

「兄貴が、変われと言う」

受話器を受け取った。

 

 

兄貴は「蕃茉莉りの話しありがとう」と言った。

ぶっきらぼう」な人がそう言った。

危うく受話器を落とすところだった。

 

 

あとの言葉は「コロナに気をつけてな」

それだけで電話は切れた。

 

 

私「おーい、兄さんは少し

ボケたのではないか」

家人「飲み友達も将棋の仲間も

少なくなった、それで寂しくなったの

でしょう」

 

 

***

兄貴と義姉さんのところの夕食は

きっと蕃茉莉のことが話に

なっている。

そんな思いがした。

 

 

では、またあした。

 

 

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