ザボンは姉様、ミカンはメジロに。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
姉「ザボンは、あまっていないかい」
電話があった。
家人「ええ、まだ残っているよ」
姉「欲しいねえ、孫たちが食べてしまった
私の口に入らんかった」
お正月の挨拶もぬきで、そんな話だった。
家人の姉様は、ザボンが大好物。
ミカンと違って、良い香りがする。
いつもそう言う。
毎年、ザボンの時期は楽しみにしている。
その姉様の、孫達は遺伝子をそっくりと
受け継いだようだ。
お正月には、お年玉とザボンを食べる。
それが、楽しみと言ってるようだ。
***
ワシは、こたつでミカンを食べながら、
家人と姉様の、電話のやり取りを聞いていた。
話しの終わりがけに
おめでとう今年もよろしくと言ってる。
***
今年は、ザボンの豊作だった。
年明けに、まだ残っている。
豊作になった原因は、二人ともに脚立に
登るのが、危なくなったせいでもある。
摘果と言う作業が、出来なかった。
ザボンの実が小さいピンポン玉のときに
形の悪いものを、取ってしまう。
それが、摘果。
その年にもよるが、半分以下に減らしてしまう。
仕方がないので、高枝切ばさみで作業をした。
切り取る数が多いので、大変な作業になり。
終わりがけは、草臥れてもうあきらめた。
作業放棄だね。
味は、と言うと・・・・
電話の話しが、終わったようだ。
***
私「あのなあ、このミカンさ、ミカン食堂の
あまりかね」
家人「冗談でしょう、チャンと買ったものだよ」
メジロ用は、別にもらってきたそうだ。
***
いつものスーパーに買い物に行った。
今日は、暖かいね歩いて行くよ。
少しは、歩かんと体に悪い。
そう言いながら出かけた。
ああ、あいつはきっと正月太りをした。
食べたり、寝たりで忙しかった。
何キロ増えたんだろう。
そう、思ったがこれは不問にする。
そう決めた。
折角の、静かな正月だった。
波風を立てることもないだろう。
***
買い物帰りに、スーパーの前で服を売っている
おじさんが、久しぶりに店を開いていた。
山川のミカン産地の人だ。
脇に、ミカンも並べていた。
新年のあいさつをした。
ミカンも買った。
おじさんは、覚えていた。
「メジロ」の人だねえと言う。
売り物にならない、傷のあるミカンを
袋いっぱいに入れてくれた。
「メジロたちによろしくな、お年玉だ」
そう言ったよ。
***
ミカンが痛むと、もったいない。
そういって、10個ほど傷の部分を
除いて枝に挿した。
遠目にながめると、点々とオレンジ色の
花が咲いている。
ああ、これでメジロも遅ればせの
正月太りになる。
「あんたと、おんなじだ」とは
言い切れなかった。
では、また明日。
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