老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

暮らしのこと,花や庭木,感じたこと,雑文ブログ。

頭上注意。

おはようございます。

久留米のじじいであります。

 

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家人「それでもザボンの数は

へらしたくないなあ」

私「珍しいと喜んでもらえる」

 

 

家人「人によりけりだけどね、酸っぱくもない

甘くもないが、食べやすい」

 

 

私「厚い皮の中の、うすいピンク色の実が

いつもきれいだと思うよ」

家人「赤ん坊の肌のピンク色だね」

 

 

***

私「Mさんは、今頃どうしているかなあ」

家人「ザボンの砂糖漬けの上手な人だろう」

 

 

私「毎年、実は入らないがぶ厚い皮が欲しいと

言っていたがねえ」

 

 

家人「出来上がった砂糖漬けは好評だった」

私「孫たちも、近所の人たちもね」

 

 

***

玄関の門扉まで進出しているザボンの実。

うちに来る人達の頭に当たっている。

うちに来る人は、ほとんど決まっている。

 

 

郵便配達は、書留。

宅急便。

新聞の集金。

コープの配達。

訪問看護

おしゃべりの仲間。

 

 

家人がザボンの実の脇に、頭上注意と

書いた段ボールの紙片を吊り下げた。

にわか作りで、風でヒラヒラしている。

 

 

私「な、おい、頭上注意でなくて

脇に注意ではないかい」

 

 

家人「なんだね、私の下手な作品と

おっしゃいますか」

 

 

私「いやそうでなくて、あの紙の空いた

部分に、頭に当たった方はお申し出下さい」

 

 

家人「わかったよ、収穫した時に1個上げます

だろう」

 

 

良い案だと思ったそうだが、欲しい人が

多数になった時に困る。

 

 

学校帰りの子供たちも、名乗りをあげる。

で、結局、今のままで行くことにした。

 

 

***

家人「この前に来た、セールスの人は

欲しいって来るかなあ」

 

 

つい先日、玄関に来客があった。

家人はいなかった。

私が玄関の扉を開けた。

 

 

若い男性が、パンフレットを差し出した。

私「セールスはお断りだ」

 

 

若者「いえ、セールスは付け足しです

門扉の脇の大きいミカンのようなものは

何ですか」

 

 

それに、興味がわいて、ブザーを押した

と言った。

 

 

私「サボンを知らないの」

若者「はい、始めて見ました」

 

 

私「ボンタン漬けと言うお菓子は」

若者「知りません」

 

 

私「熊本には、晩白柚があるがねえ」

若者「そうですか、知りません」

 

 

どうも、説明の糸口が見つからない。

比較対象がない。

 

 

私「ミカンの大型だよ」

若者「はい、それはわかります

そうだろうと思いました」

 

 

私は、それ以上の説明が出来なかった。

 

 

私「12月の暮れに収穫をする、そのころに

おいで、1個進呈するよ」

 

 

若者「12月の末ですね、こちらの方面に

居たら、お伺いしますよろしく」

そう言って帰った。

 

 

家人にそのことを話した。

家人「好青年のようですね」

 

 

私「ああ、印象は良かったよ」

家人「12月にくるかなあ、顔を

見てみたいよ」

 

 

***

ザボンはだいぶ黄色くなってきた。

この調子なら、12月に収穫できる。

頭上注意と書いた札も要らなくなる。

 

 

では、また明日。