カキやザボンは、生り過ぎても困る。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
私「もう、少しの実が生って
くれれば良いよ」
家人「そうですねえ」
私「生り過ぎると大変だ」
家人「友達や、知り合いが少なくなりました」
私「せめて施設に入っている人が
帰って来ると良いのだがねえ」
家人「家族が嫌がるでしょう」
***
そんな訳で、カボスは昨年の初夏に強い
剪定をしてもらった。
親方「こんなに切ってよございますか
もしかしたら、枯れるかもですよ」
私「それで良いよ、とにかく実を
少なくしたい」
親方「配る相手が居なくなったのでしょう
もったいないことですね」
この間も、大きな柿の木を伐り倒しました。
その家も誰も食べないし、貰い手もいないと
言ったそうだ。
***
カキの木は、実を収穫しない
と無残な目に合う。
カキが熟して木から落ちる。
時には、発酵して嫌な匂いがしてくる。
カキ渋の匂いだ。
カキ渋はね、カキの実が発酵して液体に
なったもの。
なにしろ、臭い。
しかし、昔は防水、防虫に使った。
学校に途中に和傘を作るところがあった。
天気の良い日は、出来上がった傘を
外で干した。
その匂いがひどい。
そこだけは、駆け出して通り抜けた。
それから、郵便の小包に使った。
多少の雨に濡れても良いように。
***
カキの木はどこの家にもあった。
家が新しくなり、姿を消した。
カキの葉っぱが紅葉して見も赤くなる。
この時期、朝日が当たると赤い色が
強調されて素晴らしい姿になる。
有田焼の赤色を作った今右衛門さんは
この景色を器にとどめたかったのだろう。
干し柿作りも、もう出来ない。
脚立に乗って、軒下に吊るすことが厳禁に
なった。
落ちて骨折でもしてもらったら困る。
娘がそう言う。
従わないと、恐ろしい。
どんな目に合うかわからん。
しかし、あの干し柿の自然の甘さは
忘れられん。
なんとか、脚立に乗らないで干し柿作りが
出来ないだろうか。
では、また明日。
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