干し柿をいただいた。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
昨日食べた干し柿には、タネが5個入っていた。
きっと運の悪い日だ。
ああ、なんという日だ。
そうつぶやいた。
今朝、食後に食べた干し柿には、タネが
入っていなかった。
おお、今日はきっと素晴らしい日になると
思った。
家人も一緒に食べているが、あいつのには
いつもタネが入っていない。
不公平又は差別だと思う。
男女平等なら、タネが入る入らないも同じに
ならんといかん。
***
昨日のテレビの天気図には、低気圧が7個あって
日本列島を取り囲んでいた。
寒波のご到来だと思った。
昔だったら、しめしめこの寒波で旨い干し柿に
なると期待していた。
家人「あんた、干し柿作りのことを思い出しているね」
私「まあね、なぜわかる」
家人「一蓮托生さ、あの低気圧だろう、寒波到来だろう
毎年、天気予報で喜んでいた」
私「そうだったか」
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昨日から美味しく食べている干し柿は
甥っ子の嫁さんが作ってそれを
いただいたものである。
私たち2人の年寄りが、干し柿作りが
出来なくなったことを
嫁さんに話した模様だ。
甥っ子の嫁さんは、若いのにさばけている。
ネットで調べて作ったという。
前にも、手作りの味噌をいただいた。
この時もネットでと言ってた。
そうか、今の若い人たちは、ネットが
先生なんだ。
昔みたいに、年寄りに聞くなんてことはない。
出来上がった干し柿は、旨かった。
4才の女の子が、嫁さんの後ろに隠れて
親の言葉を真似している。
「お裾分け、どうぞ」「お裾分け、どうぞ」
その子にとっては、この言葉に初めて出会った。
今まで、聞いたことがない。
繰り返し話すことで、覚える。
天真爛漫で可愛い。
***
昔は、渋柿の良いものを手に入れることに
苦労した。
大きくて、熟れすぎていない果実が硬いもの。
道の駅が誕生して、渋柿も出品される
ようになった。
私の住んでいるまわりに道の駅が
4軒ほどある。
車で、約1時間の距離。
これが最適だった。
ちょっとした、ドライブ気分。
今日行く道の駅には質のいい渋柿が
出ているか。
出発前の楽しみであった。
小さい渋柿は、いらない。
干して出来上がって小さくなる。
大きい渋柿選び。
これで、この年の勝負は決まる。
あとは、お天気次第。
***
渋柿が、干し柿になって旨いのは発酵の
作用だろう。
食べ物が、食べられるようになるのは
微生物の働きで発酵するから。
食べ物が、食べられないようになるのは
腐敗するから。
発酵も、腐敗もすべて微生物の仕業である。
役に立つ微生物は、発酵。
悪さをする微生物は、腐敗。
渋柿を、日に干して発酵してもらう。
雨に当てたり、暖かかったりだとカビが生える。
寒さの中の日光浴で良い微生物が活躍してくれる。
美味しい干し柿が出来上がる。
お天気次第。
子供のころ、行いが悪いと天気も
悪くなると言われた。
遠足や運動会の前には、天気が
よくなりますようにと祈った。
干し柿作りにも、お祈りが必要。
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私「来年は干し柿を作りたいねえ」
家人「元気で、脚立に上がれると良いねえ」
そんな話をした。
では、また明日。
寒波が来るようです。
ポチッとをいただくと
温かくなります。