老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

暮らしのこと,花や庭木,感じたこと,雑文ブログ。

黄色いサクランボ。

おはようございます。

久留米のじじいであります。

 

 

私「昔、黄色いサクランボって歌が流行ったろう」

家人「知ってるよ、若い娘はお色気ありそで~~

なさそで~~ありそで~~

ほらほーら~~ 黄色いサクランボ

 

 

3人若い女性の、ボーカル。

大流行した。

浜口庫之助作曲だった

 

 

***

娘「友達の家のサクランボだよ」

 

 

本当に、小粒のサクランボである。

毎年、桜より少し先に咲いてもう実が熟した。

それにもまして、今年は何もかも早い。

 

 

食べられたが、味あうほどのものじゃあない。

むしろ、子供のころ桜の木に生っていた

黒い小粒のサクランボの味に似ていた。

 

 

娘の友だちが子供のころに、父親が苗を植えた。

毎年、桜の花が満開になって、その後

このサクランボが食べられて嬉しかった。

 

 

娘「うち親父ならきっとこのサクランボを

食べて、タネを採ってタネまきするよ」

友達「タネまきかあ」と驚いたそうだ。

 

 

しかし、その後2人ともゲラゲラと

笑ったと言う。

 

 

私「ワシは、お笑いの芸人になったようだ」

家人「昔の漫才の2人は、年を取つてから

面白味のある人が多かったよね」

 

 

私「あれが、本当の芸人だ」

 

 

***

家人「飯塚の家にもサクランボの木が

あったよね」

私「ああ、玄関わきにあった」

 

 

家人「雨が降ったら、サクランボが

実割れをして食べられなくなったね」

 

 

若いころに、筑豊の飯塚に転勤になった。

住宅は、会社が用意していた。

 

 

何か事情があったみたいで、本来なら

平の社員には、住宅は用意されていない。

 

 

総務課の担当にたずねた。

苦笑まじりで、話してくれた。

 

 

偉い人のために用意をしていたが、急に

単身赴任と言うことになった。

どうせ奥さんが、飯塚を嫌ったんだろう。

 

 

家は、契約済みでね。

キャンセルすると、あとが都合悪い。

それで、あんたにどうかと言うことになった。

 

 

町はずれの洋風の一軒家。

LDKで大きい。

こんな大きのは家賃が払えんよ。

 

 

家賃は、会社が出す。

ラッキーだった。

 

 

この家には、畑がついていた。

野菜作りは、この時に覚えた。

近所の人が、いろいろ教えてくれた。

 

 

近くの灌漑用のダムでは、当時は

ワカサギが釣れた。

これに、夢中になった。

 

 

ワカサギの、てんぷらは超旨い。

釣りは寒い冬で、冷え上がって帰る。

 

 

風呂に入り、ワカサギの天ぷら

ビールにその後焼酎のお湯割り。

 

 

仕事はさておいて、暮らしのほうは

良いところだった。

 

 

あれから、50年経った。

あの家はもうない。

 

 

ダムもワカサギは居なくなった。

外来種ブラックバスになってしまった。

 

 

*** 

小粒のサクランボは、食べてタネを

2個採った。

 

 

私「ところでな、黄色いサクランボって

本当にあるのかい」

家人「さあ、スーパーで見たことが

ないですね」

 

 

ネットで調べた。

月山錦と言うものがあった。

 

 

私「食べてタネを採つて、育てて

みたいものだ」

 

 

あの、歌っていた3人の女性は

今頃どうしているだろうか。

 

 

では、また明日。