菊芋と黄金色の彼岸花。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
娘「親父、これ」
差し出したのは、菊芋と言うもの。
娘の亭主が、どこからかもらってきた。
健康に良いと言う。
***
昔、借りてた畑の隅っこに、毎年
菊のような花が咲いていた。
近所の人は、それが菊芋と言った。
根っこに芋が付く。
食べられる。
体に良い。
そう言うものの、誰も食べたことが
なかった。
一度興味が湧いて、根っこを
掘り出してみた。
なるほど里芋と似ていた。
が、小さい。
せいぜい、親指の爪ほどのものが
びっしりとついていた。
これじゃあ、食べにくい。
料理するにも、面倒である。
家人は、面倒なものは大嫌いだ。
持ち帰ると、機嫌が悪くなる。
間違いない。
家の中のムードと言う空気の流れは
穏やかな方が気持ちが良い。
だから、小さい菊芋は持ち帰らなかった。
***
娘が差し出した紙の袋をのぞき込んだ。
私「うん、まあまあの大きさだ、これだと
母さんも、怒らんだろう」
娘「料理の方法は、クックパッドに
あると思うよ」
そう言って帰った。
結局、自分で調べろか。
やれやれだ。
クックパッドを見た。
千切りにしたものをサラダで
食べるとしてあった。
私「おーい、千切りでサラダだ」
家人「Mさんは、酢漬けにしたと言った」
これを試してみるよ。
***
家人「Nさんの旦那がね、糖尿だとさ
菊芋は糖尿に良い、欲しいと言ったよ」
私「ワシは血糖値は良好だ、あげればいいよ」
家人「そうするよ」
家人は、Nさんのところに持って行った。
久しぶりに顔を合わせてのおしゃべりで
なかなか、帰ってこなかった。
家人「長話になった、ご主人は血糖値が
悪いが医者嫌いの薬嫌いで、病院に
行きたがらない菊芋は助かると言った」
***
翌日、Nさんはお礼に、黄金色の花が咲く
彼岸花の株を持ってきた。
花壇を少し整理したからね。
この色の彼岸花はお好みである。
小判の色で、金持ちになったような
気がするからね。
では、また明日。
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