老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

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白い彼岸花、金木犀。

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お隣の金木犀は満開してました。

 

私「家の西側に咲いていた、白の彼岸花

なくなっている」

家人「全部ではないでしょう」

 

 

私「誰かにあげたのか」

家人「いいや、そうじゃあないけど」

 

 

***

近所のAさんの所に、白の彼岸花が欲しい

球根を分けてくれないかと言う話があった。

 

 

Aさんは、うちのはまだ株が小さいので

花の数も少ない。

 

 

水路の脇にあるものは、沢山咲くよ

あれを、採ってきたらどうかね。

そんな話をしたそうだ。

 

 

私「それで誰かが話しに来たか」

家人「誰も来ん」

私「それじゃあ黙って持って行ったのか

けしからん」

 

 

と言ったものの正式にはうちの

所有物ではない。

家に西側の取り付け道路は、市が

管理している。

 

 

白の彼岸花はそこに咲いている。

 

 

しかし、この話が広まったら他の人も

欲しがるに決まっておる。

下手をすると全部なくなってしまう。

 

 

家人「どうしましょう」

私「道路にあるからとるなとは言えんし」

家人「うちの庭に移しますか」

私「そうするしかない、半分移そう」

 

 

家人「うちに植えて増えたら戻しましょうか」

私「気の長い話だ」

家人「明日、移しますよ」

 

 

***

家のまわりを歩いているとフッと

かすかな香りがした。

うむ、金木犀か。

 

 

気のせいかもしれん。

しかし、確かにあの香りは金木犀だった。

 

 

それにしても、もうすぐ11月。

こんなに遅く花が咲くのか。

 

 

ブログでまだ咲かないと書いたことが

恥ずかしい。

 

 

もう一回りしたときに、金木犀に近づいて

花を探した。

つぼみがあった。

 

 

それにしても貧相で、まるで枯れて

いるようだ。

 

 

今年は残暑が長かった。

その上、もう1カ月以上も雨が降らない。

土はカラカラに乾いている。

 

 

つぼみに水分が行きまわっていない。

これじゃあ、満開しても香りは弱い。

 

 

私「この調子じゃあ、花が咲かなくて

終わりそうだ」

家人「土埃がひどいですよ」

 

 

私「雨が降ってくれんかのう」

家人「ひと雨欲しいですね」

 

 

雨が降れば、金木犀も生き返って

強い香りを放ってくれるだろ。

 

 

雨、雨、降れ降れ。

 

 

では、またあした。

 

 

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