いつもの「ここだけの話し」だった。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
Aさん「ここだけの話しなんだけどねえ」
この念押しで始まる話は、あまり良い話ではない。
今度も多分そうだと決まっとるが、あえて横から
指摘はしない。
それが、地域の情報ルールみたいなものだ。
家人「なんのこと、誰のこと」
家人の感は鋭い、話しの内容がうすうすと
わかっているようだ。
Aさん「じつはね、バス停の先のCさんだがね
二人共に老人ホームに入ったそうだよ」
スーパーで買い物をしている姿をよく見かけた。
視線が合うと、軽く会釈をかわす。
いつぞやは、ご主人と立ち話をした。
奥さんが腰を痛めて、重たいものを持てない
それで自分がついて来ている。
それからね、散歩代わりになるし、晩酌の
肴選びが楽しみだからね。
私「どこもおんなじだよ、うちもそうだ
帰りの荷物はワシの歩行器に乗っけて帰るよ」
私「そうかあ、あのCさんご夫婦もついに別荘
暮らしになったのか」
Aさん「別荘と言えるような所だと良いがねえ」
家人「まったくだよ」
なんで「ここだけ」の前置きが要るのだろうか。
普通の世間話と思うのだが。
家人「秘密めいているのが良いのだよ」
***
Aさん「Cさんから、ビニールポットを
もらったけどねもう苗作りはやらない
処分するが、いるかい」
私「そうかい、10個ほどならいただくよ」
家人「柑橘のタネまき用だね」
まだ、食べていない柑橘類は沢山ある。
橙が手に入ったし、生協からスィート
スプリングが来た。
次々に手に入れば、忙しくなる。
もちろん、タネまき用のビニールポットも
必要になる。
Aさん「あんたって、ほんにまあ
変わっているねえ」
私「なんだよ、急に」
Aさん「食べたミカン類のタネをまくことさ」
ここに住んでいるまわりの人たちは
花を育てるとか、野菜を作る人は多い。
食べたミカンのタネを採って育てるなんて
他にいない。
だから、変わっているそうだ。
Aさん「ミカンの苗を買った方が早いと
思うがねえ」
私「それじゃあ、面白味がないなあ」
家人「そこらへんが、へそ曲がりなんだよ」
へそ曲がりと言われても、ミカンの苗から
育てるのはごめんこうむる。
***
まてよ、私がやっているタネまきのことを
Aさんは他の所に行って、「ここだけの話し」と
前置きをして話す。
「あの人は、変わっているんだよ」と話す。
きっと、そうではないかと思った。
では、また明日。
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