木へんに登ると書いて、だいだいです。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
家人「珍しかねえ、よくもまあ
見つけたもんだ」
私「生産者のコーナーにあったよ
ミカンと並んで3袋置いてあった」
家人「どうせタネを採って
育てたかったのでしょう」
私「まあ、そのとおりだよ」
家人「せっかくだから、夕食は鍋に
しますかねえ」
珍しかもんは、橙(だいだい)と言う
柑橘である。
家人「昔はどの家でも使っていたよ
鍋料理にね」
私「寒い冬の鍋はケイニクと野菜か
多かった、それに橙の酢を醤油で
割ったつけ汁で食べた」
ケイニクとは鶏の肉である。
こちらでは、かしわとも言うが
方言かもしれん。
肉屋さんの値札には、かし〇と
書いてあって、〇はわと読ませていた。
***
家人「他にも、生の牡蠣に橙の酢を
かけていました」
私「酢牡蠣だな、子供の時は嫌いだったが
大人になってからは大好物になった」
家人「橙のしぼり汁を熱いお湯で割って
砂糖を入れて飲んだ」
私「うん、風邪の予防だったと思う」
家人「風邪をひきそうな寒いときにね
飲みたくて、風邪をひいたふりをしたよ」
私「体の中から温まったね」
***
だいだいは、先祖代々から来ている。
実が熟してもなかなか落ちない。
おちない・・・オチがない。
笑が取れない芸人をだいだいと
呼んでも良いかも。
家人に「なんのシャレもないではないか
もっと話が熟してからだ」と怒られた。
実が木に付いたままで、次の年に
新しい実がなる。
旧と新が同居しているところから
先祖代々が橙と言う名前がついたようだ。
酸っぱくて食べられないが、酢として
使われた。
***
今の時代は、ポン酢とか味ポンだとか
商品になっているが、昔はなかった。
〇ツカンと言う酢の会社が、福岡の
新宮にあった。
市販のポン酢を見た時は、ああこの会社が
作ったのだろうと思った。
それ以来、橙を使うことは無くなった。
だから、あれこれ50年ぶりの再会になる。
橙に「お久しぶりですね」と声をかけた。
では、また明日。
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