老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

暮らしのこと,花や庭木,感じたこと,雑文ブログ。

家人は、奈良漬けを出した。

おはようございます。

久留米のじじいであります。

 

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奈良漬け、今年の初だし。

 

やはり思った通りでしたよ。

 

 

案の定、お盆まで待ちきれずに

奈良漬けを樽から出してきた。

 

 

試食である。

 

 

人間の性質や習慣は、簡単には

変わらないものだ。

家人「どうかねえ、今年の奈良漬けは」

私「うん、塩味がまだ残っているね」

 

 

あと2週間もすると、塩気が抜ける。

そうなると旨くなる。

 

 

私は、いっぱしの奈良漬け批評家である。

味見の経験年数は長い。

もう、50年も試食しているから

舌が覚えている。

 

 

ただし、本場であろう京都のものは

あまり食べたことがない。

おや、失礼おばいたしました。

本場は、奈良だった。

 

 

一度お土産にいただいた本場もんの

奈良漬けは色が黒くて貫禄があるが

味は甘さを強調していた。

お茶うけにはこれで良いものだろう。

 

 

それに比べるとうちの奈良漬けは

あっさり型だ。

 

 

私の舌も長い年月がかかって

それに順応している。

このほうが旨い。

 

 

味なんてものは、長い歴史が

作り上げるもので

その地域の風土が味になっている。

暮らしの味がにじみ出ているとおもう。

 

 

幸いかな、家人の奈良漬けのファンが

存在するようになった。

遠方に大型のタッパーに入れて送る。

 

 

まあ、首を長くして待っているまでは

ないと思うが、送ることは楽しみの

ひとつである。

 

 

喜んでもらえることは、幸せの

ひとつでもある。

晩年の暮らしには、喜んでもらえることが

条件にひとつになる。

 

 

勝ち負けや、儲かった損をしただけでは

人生が侘しすぎる。

 

 

***

去年の奈良漬けは、見事な失敗だった。

 

 

家人「そう言うところに、見事なんて

使ってもらいたくないなあ」

 

 

私「今年漬けたものが最良だと

良いがねえ」

きっとそうなる。

旨いものになる。

そんな予感がする。

 

 

では、また明日。

 

 

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