１０点満点で、８点。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
家人「久しぶりに手作りのカレーだけど
味はどう」
おたずねがあった。
私「１０点満点で・・・」と言い出すと
家人「８点だろう」
私「うん、まあ、その通りだ」
最近は、レトルトのカレーも美味しくなった。
ひと昔は、〇〇というレトルトのカレーは
食べた後が、胃が焼けて仕方がなかった。
水を何杯も飲んでいたもんだ。
そのころは、家人の作ったカレーの方が
はるかに美味しかった。
しかし、子供たちが大きくなって
家を出ると作らなくなった。
二人分は、少なすぎて作るのに困るようだ。
カレーっていうものは、大きい鍋満杯に
作るもんだ。
そうやって、食い気盛りの子供たちを
育てて来た。
その習性が残って、カレーを作ると
鍋いっぱいになる。
ワシは、夜、そして翌日の朝昼夜と
つき合う羽目になる。
旨いけど点数は下がった。
それで、いつしか作らなくなった。
どうしても食べたい時は、レトルトを食べる。
世の中は、都合よく出来ている。
即席のカレーのルーもレトルトのカレーも
味が良くなった。
胃袋が焼けて、水が欲しいことにはならない。
カレー専門店の出前もあるし。
これらのカレーは、ほとんど満点である。
面白みがなくなって、点数評価もなくなった。
しかしこれは、カレーの味が
そうさせたのではない。
老老の暮らしが、過不足なしに
なってしまった。
なにもかも、考えることも話すことも。
年期が入っているから。
もう、点数評価など必要ない。
味は馴らされる。
舌は飼い馴らされる。
長い年月かかって。
味あうほうだけでない、作るほうも。
これくらいでよかろう。
腕前が馴れてしまう。
家人「久しぶりの焼き飯だけど、味はどう」
私「１０点満点で・・・」
家人「８点だね」
では、また明日。
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