施設に入った、寂しくなるよ。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
雨が当たらない壁で、ふ化していた。
家人「あんた、Tさんが施設に
入ったそうだよ」
私「あ!あの人もかよ」
家人「寂しくなる」
私「うん、寂しくなるなあ」
今は、家人も私も親しい友達であるが
そうなるには別々の道を歩いた。
家人は生まれ育ちが、この土地だから
小さいころからの付き合いであるが
私はこの土地に家を建て暮らし始めた。
いわゆる「よそもん」である。
しかし、そんなに遠いところではない。
生まれ育ちは、水郷柳川と呼ばれるところ。
車で30分。
まあ、隣町の「よそもん」だ。
ゆうなれば「半分よそもん」だろう。
***
借りる畑に人がいた。
私「こんにちは」
Tさん「ああ、知っているよ〇〇ちゃんの
御亭主だろう」
私「この畑をお借りしました、よろしく」
Tさん「かたぐるしい挨拶は、なしだよ」
Tさんは地主の反対側の家。
もちろん、畑は隣同士になった。
Tさん「前にここで作っていた人はね
年を取って元気をなくして止めたよ
あれこれ10年近く頑張っていたがねえ」
畑の過去のことを話してくれた。
熱心で、野菜作りが上手な人だったようだ。
一瞬、そんな人の後釜なら、きちんと
しないといけないだろうし、大変になる。
そう思った。
Tさん「大家さんが、時々草を刈って
耕していたからそんなに荒れてはいないよ」
なるほど、草は伸びていない
し畝も残っている。
思ったより、苦労しないで済みそう。
***
私「畑を見て来た、手がかからないで
出来そうだ、Tさんにあったので挨拶したよ」
家人「お隣の家だからねえ、私も挨拶に行こう」
夕方、手土産を買って挨拶に行った。
家人「まわりは、年寄りばかりで若い人は
大歓迎だとさ」
私「若者に見られるとはねえ」
家人「私が若く見られたんだ」
私「何と申しましょうか、だな」
***
それから、毎日畑に行くとTさんや
大家さんが見に来ていろいろと
野菜のことやまわりの人たちのことを
教えてくれた。
あまった苗も相当にいただいた。
両方ともに農家。
タネは買わない。
タネから苗を作る。
昔の調子で苗を作るからあまる。
お二人共の口ぐせだった。
昔からやってきた習慣は、簡単には
抜けないようだ。
***
私「母さん、あの畑はどうなるのでしょうね」
家人「聞いた言葉だなあ、畑じゃない確か
帽子だったよね」
コロナが落ち着いたら、Tさんのところに
お見舞いに行こう。
その時は、野菜の作り方の質問をする。
野菜作りは止めているけど、しっかり
教えてくれる。
そう思った。
では、また明日。
ポチッとをいただけると
梅雨が明けるかもしれません。