スナックえんどうのネット張り。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
K さんが現れた。
K「散歩の途中だがねえ、あんたのことを
思い出したのよ」
私「珍しいなあ、野菜作りは頑張っているかね」
K「家に近い所を少しだけさ」
私「そうかい、畑が出来る元気がうらやましいね」
K「あっちこっち、傷んでいるがなんとか
やっているよ、これしか楽しみがないからなあ」
私「野菜作りと、お酒だね」
K「お酒は、医者どんから止められているが
やめ切らんよ」
私「それでさ、何かあったのかい」
K「私の隣の畑は、Sさんの婆さんが
作っていたよね」
私「ああ、Sさんはなくなったよね」
K「そうだが、孫が帰って来て畑も
やってるがまるっきりの素人だよ」
***
話しは、そこから始まった。
田舎の会話は、前置きが長い。
Sさんの孫のに、スナックえんどうの
ことをたずねられた。
前に、タネまきを教えたからなあ。
質問は、なぜ支柱を立ててネットを
張るのかだったよ。
Kさんは、野菜を作る年期は入っているが
あまり理屈を言わない。
昔どおりに作っている。
たいていに人は、そんなものである。
季節的にやることは決まっている。
その通り忠実にやる。
肥料をやること。
間引きをすること。
タネまきの時期。
収穫のとき。
支柱を立てること。
などなど。
なぜやるかって。
やらねばならないからやる。
そんな調子だから。
質問されて困った。
***
スナックえんどうには、巻きひげがある。
グリーンピースやきぬさやも同じ。
ひげで巻き付いて、上に伸びる。
支柱を立ててネットを張る。
これにひげが巻き付く。
上に育って行きながら、下から順に
花が咲く。
上に伸びると日が当たりやすい。
日が当たる所に花がつきやすい。
風通しも良い。
病気になりにくい。
ネットを使わないと、下の方で
こんもりと繁ってしまう。
日が当たらないので花が少ない。
風通しが悪く病気になりやすい。
花が少ないと、実が少ない。
昔は、笹竹をネット代わりに
立てていた。
もうネットは張らないといかんね。
***
Kさんは、うん、わかった。
そう言って帰った。
ワシも、畑を始めたころは、あっち
こっちで教えてもらった。
やっぱり、上手な指導者に出会うと
野菜作りが楽であり、楽しい。
Sさんのところの孫も野菜作りが
上手になって楽しくなってもらいたい。
田舎を盛り上げる人になってもらいたい。
***
家人「Kさんは、なんだったの」
私「スナックのネット張りのことだった」
家人「うちのも張らんといかんね」
私「まだ風が冷たい、風がない日にやるよ」
では、また明日。
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