老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

暮らしのこと,花や庭木,感じたこと,雑文ブログ。

思い違いは、孫まで残るか。

f:id:noritomi294:20211018145233j:plain

お待たせしました。

 

 

良く読むブログに、ワシと同じ思い違いを

したことが書いてあった。

 

 

***

スポンジの食器洗いで片面に繊維の荒い

ものを張り付けたもので、色は焦げ茶色

その下のほうは黄色いスポンジ。

 

 

台所の流しで皿の上に乗っていた。

カステラと間違えた。

 

 

うん、そうだそうだとうなずいた。

ワシもまったくその通りで、手に取って

食べようかと思ったくらいだ。

 

 

私「あんときゃあ、本当にカステラだと

思った」

家人「あんたはつまみ食いの名人だから

天罰が降りたんだ」

 

 

で、この話は一瞬のうちに息子と娘に

伝わった。

あっという間もないくらいだ。

 

 

すぐに息子から電話が入って来た。

用件は聞かずともわかっている。

 

 

息子「親父よ、意地汚いことはするなよ」

 

 

私「わかったよ、しかし高級なカステラか

羊羹を食べたいね」

 

 

そう言うと電話はプツンと切れた。

口うるさくて冷たい奴だ。

 

 

***

思い違いをするのはワシだけじゃあない。

 

 

家人の母親と同居したことがある。

まあ、いろいろな事があってしばらくの間

一緒に暮らした。

 

 

ある日。

義母「高級なお菓子をもらったから

あんたが食べてちょうだい」

そういって水屋の中から四角の

ケーキの箱を取り出した。

 

 

手に取った。

香りはする。

少しい違和感があった。

 

 

箱を開けてみた。

中味は丸みを帯びた四角でセロハンに

包んであった。

それを破いた。

 

 

硬い、乳白色。

化粧石鹸だった。

 

 

私「ばあちゃんこれ食えねえ」

義母「アラっ石鹸だね」

私「うん、石鹸」

顔をあわせて2人で笑った。

 

 

あのころ義母は何才だったろうか。

もう今は、俺たちもそんな間違いをする

年になったんだと、つくづく思う。

 

 

***

家人「なに、ニヤニヤしてるのさ」

私「いやなに、思い違いをしたことさ」

家人「あのカステラのことかえ」

 

 

私「それもあるが、義母さんの

高級ケーキの話しだ」

家人「母さんからきいてるよ」

 

 

私「話は両方とも子供たちも知って

いるよな」

家人「たぶんね、忘れていなけりゃあね」

 

 

息子も娘も忘れていて、孫には伝わって

いないことを願った。

 

 

末代の恥になるから。

 

 

では、またあした。

 

 

ポチッとをいただくと

うれしいです。

にほんブログ村 シニア日記ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 シニア日記ブログ 80歳代へ
にほんブログ村