おすそ分けの喜び。
マリーゴールドは今になって花盛り。
ゴーヤはお終いになった。
小さい実がいくつか残っているが
もう育たない。
Aさん「今年は面白かった、ゴーヤを
おすそ分けすると喜んでもらえた」
私「狭いところでも水を切らさずやると
良く実がなった」
家人「フェンス際でこんなに実が
なるなんて思わなかった」
***
Aさん「もう育たんね、抜いてしまおう」
そう言いながら剪定ばさみで、つるを
パチパチと切り始めた。
いつもながら、仕事が早い。
家人「ネットが貼ってあったよね」
Aさん「ゴーヤのツルに隠れている」
私「ネットは来年も使う、大事に
外してくれ」
ワシの体では作業が出来ない。
Aさん「あんたは監督さんだ、口だけ
参加しな」
ワシは、家人とAさんが切り除いて
行くのを見ていた。
***
Aさん「来年もゴーヤを作ろうよ
みんなの喜ぶ顔が見たいよ」
どうやら、人が喜ぶことが自分の喜びに
なったようだ。
喜びには、2通りある。
自分で買って来た喜び。
それと自分が得たものを
おすそ分けする喜び。
手に入れたものを少しだけ分けて
喜んでもらう。
この満足感が、幸せだと思う。
Aさんはこれを味わった。
***
私「来年は植える場所を変えるよ」
家人「同じ所は連作になるのでしょう」
Aさん「どこにうえるの」
私「横の空いてるところ」
家人「少し南だから、日当たりが良い」
私「正解」
Aさん「苗は買って来るよ」
私「たのむよ、水やりは引き受けた」
家人「うちで食べる分をいただくね」
Aさん「交渉成立、博多の1本締め」
私「エー拍手をします」
3人でパンと1回だけ手を鳴らして
終わった。
***
ところでな、ゴーヤを抜いてくれて
ありがとう。
家のまわりを歩くのが楽になった。
では、またあす。
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