満開の桜並木に出会ったのは偶然。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
もう10年ほど昔になる。
その頃は元気だった。
私「明日は、阿蘇までドライブに行こう」
家人「桜を見ながらでしょう」
私「菊池から大津を通って行く」
家人「菊池渓谷には行かないの」
私「大津経由だ」
前の日に思い立って、翌日は日帰りの
ドライブ。
二人共にこれが大好きだった。
***
大津の少し手前で、左に曲がった。
家人「いつもの道と違うね」
私「ここから曲がれば、大津の町に
近道になる」
1キロほど走ると
家人「ビンゴ!大当たり!」
指さして叫んだ。
前方に、桜並木のトンネルが見えた。
満開で見事。
車の通りはない。
これ幸いと、ゆっくりと走った。
こんな立派な桜並木なのに、桜見物の人は
見当たらない。
最近は、どこの桜を見に行っても
人の姿が多い。
満開の桜並木だけで人の姿がない
景色は久しぶりと言うか、初めての
ような気もする。
ずーっと先まで、人影は見えない。
夢の中の桜。
満開の並木道。
家人「テレビのドラマに使えますねえ」
私「本当だ、町が売り込めば良い」
家人「有名になると風情がなくなる
このままでじゅうぶんです」
私「あんたがテレビドラマって言うからだよ」
家人「そうです、テレビドラマは無しです」
桜並木の終わりまで行った。
このまま通り抜けるのは、もったいない。
Uターンをして、後戻りをした。
桜並木は、逆光線になって更に美しかった。
***
家人「大津のあの店に寄ってちょうだい」
私「いきなり団子の店にか」
家人「そうです、お土産にします」
おしゃべりの仲間に熊本出身の方が
おられる。
この方は、いきなり団子を愛している。
もう、熊本には身内は誰もいない。
熊本に帰ることもなくなった。
家人「いきなり団子や陣太鼓、峰樂饅頭の
ことになると、話しがはずむからねえ」
私「誰だって育った所の旨いものは
なつかしいものだ」
***
私「今日の予定は変更だ、小国の
リンゴの木でコーヒーを飲もう」
ここのカフェーにはリンゴの木が
数本植えてある。
暖かい九州でリンゴの木があるのは
珍しい。
秋には鈴なりの赤いリンゴを
見ることが出来る。
その上、自家製のリンゴで
アップルパイを作っていた。
家人「アップルパイ付きね、それから
帰りはどのコース」
私「日向神ダムの桜、それと上陽町の
桜だな」
家人「桜の3カ所参りか」
私「そうなる、桜の三社参りだ」
どこの桜も見ごたえがあった。
人も少なかったし。
みやげのいきなり団子も好評だった。
それから、桜の季節のドライブコースは
これに決定した。
いきなり団子も、決まって好評だった。
では、また明日。
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大津の桜並木が喜びます。