60年経ったら森になります。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
幻想交響曲#2
私「アクロス福岡って、知っているだろう」
家人「昔の県庁あと、公園が前にあるよ」
私「あの建物は、階段状のテラスがあって
それが森になっている」
家人「建物が出来た時、植木があったよ」
もう一つの顔を持っている。
南向きに作られたステップガーデン。
「山」をイメージして作られた。
屋上と階段状のテラス。
これをすべて緑化している。
ビルが土台の山、その上に森が姿を見せている。
1995年にオープンして25年経った今
もう立派な森の様相をしている。
初期には、木が植えられ管理されていたが
今は、鳥たちが運ぶタネからの樹林が成長している。
「60年経ったら森になります」
設計して提案された言葉。
それが、25年で森に育った。
地元市民には、標高60mの「アクロス山」の
名前で親しまれている。
ゆっくり登山で所要時間は15分。
樹木の種類もオープン当時の76種類から
現在は200種類を超えている。
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飯塚、只隈炭鉱あとのボタ山。
筑豊のこの一帯は大小の炭鉱が多くあった。
その炭鉱のボタ山は、石炭を採った残りの
岩石を積み上げて作られた人工の山である。
あれこれ40年昔飯塚で勤務しているころは
毎日見ていた。
その当時は、単なる瓦礫の山で緑色の草も
見えなかった。
時代を得て、草が生え小さい木が育ち
現在では、もう立派な森で小高い山に
なっている。
誰も木なんか植えたことがない。
鳥たちがタネを運んだ。
小動物がタネを運んだ。
40年の間、人の手は加えていない。
自然の回復力は強い。
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東京の明治神宮は、スケールが大きい。
当初は全国から木を集めて植えた。
立派に管理されたが、人の都合は入れなかった。
小鳥や小動物がタネを運んだ。
自然林に育った。
時間はかかっているが、自然の森に帰った。
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全国に存在する無数の神社。
鎮守の森は初めだけご神木が数本植えられた。
育つに従って、鳥、小動物が集まり餌場になった。
神様は、彼らを守った。
タネを運んだ。
タネが持ち込まれた。
タネが持ち出された。
それ等が育った。
鎮守の森になった。
この手法は耕作放棄地に適用できる。
数本の木を植える。
あとは時間をかけることで自然の森に育つ。
その可能性は高い。
30年もすれば森になる。
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自然の力にまかせる。
そんな計画もあって良いようだ。
では、また明日。
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嬉しいなあ。