痛いの痛いの、飛んで行け。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
故郷に帰った。
今まで帰れなかったのは、仕事。
これがリモートワークで、持ち帰ることが
可能になった。
両親の近くに、家を借りている。
空家で家賃も安い。
オフィスは、実家。
昔の勉強部屋。
通勤時間は、7分の歩き。
***
子供が家のなかから外に出ない。
外に出れば、自然があるのに。
帰って一緒じゃあないと外に出ない。
自然の中で遊ぶことに、慣れていない。
自然の中を走り回って、転んで立ち上がる。
何回も転ぶ。
それで良いんだ。
木に登って落ちる。
それで良いんだ。
小川に入り込んで濡れる。
それで良いんだ。
木に枝で手を切る。
おばあのところに行く。
赤チンキを塗ってくれる。
切り傷が薬で痛む。
それで良いんだ。
「痛いの痛いの飛んで行け」
おばあはそう言った。
魔法の言葉だ。
おばあは、魔法使いだ。
それで治る。
「また、外で遊んでおいで」
「うん、外で遊ぶ」
***
今まで故郷に帰れなかった。
仕事を止めて、農業を継ぐ。
暮らしは厳しくなる。
今度は仕事を持って帰れた。
親父も当分仕方ないと思っている。
ゆっくりと跡継ぎの仕事を覚える。
そのうちに子供は育つ。
それまでは、兼業だ。
近所の人たちが親切でねえ。
玄関に野菜が置いてある。
子供たちを連れておいで
今ならトマトとキューリが ちぎれるよ。
晴れた日に子供を連れて行こう。
トマトやキューリのなっている姿を
知らないから。
今のリモートワークだったら
仕事を連れて帰れる。
それが出来る。
昨日の、ニュースでも流れていた。
このことは都会にも、田舎にも都合が良い。
こう言う生き方の可能性が見えたと思う。
都会は風通しが良くなり
田舎が少し潤って欲しい。
では、また明日。
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