どちらの話しが本当だろうか。
Hさんが来た。
畑の仲間だった人だ。
Hさん「野菜ば食べてくれんね」
キューリ、ナス、オクラ、ピーマン他
いろいろ。
段ボールの箱に満杯。
私「こんなにか、どげんしたと」
Hさん「こう暑くては体がもてん、夏野菜は
止めようと思ってね」
***
Hさん「ところでな、奥さんと娘さんは
大丈夫だったかい」
私「えっ、なにが」
Hさん「車の事故だよ、怪我はなかったか」
私「家の前の事故か、あれは他人が起こした
若い娘さんだった」
Hさん「家内が電話で、あんたんところの
奥さんと娘さんが怪我したと聞いた」
私「何ともないよ、話は育つからなあ
油断も隙もありゃしない」
Hさん「そうかなんともないが一番だ
おしゃべりは大袈裟になるからなあ」
私「ところでな、コロナの注射はどうだった」
Hさん「なんともなかった、家内は腕が痛いと
言ってたよ、あんたんところはどうだった」
私「お宅と同じだ」
Hさん「ここらの年よりは注射が
終わったようだな」
私「この野菜見舞いのつもりではないのか」
Hさん「その気持ちも少しはあったが
もう夏場の野菜作りは止める、熱中症がこわい」
私「無理はしないが良い、秋口涼しくなって
始めればいい」
***
私「おーい、野菜をもらった、あんたと娘は
車の事故でけがをしているそうだ」
家人「話が間違って大きくなって
はた迷惑ですよ」
私「間違いだと訂正しておいた」
家人「それで話がおさまると良いですね」
***
今度はHさんの話しが伝わって、どちらの
話しが本当だろうかということになるか。
では、またあした。
ポチッとをいただくと
暑さも吹っ飛びます。