「ドン」と大きな音がした。
家人「あんた大丈夫、どうもしてない」
私「お前大丈夫か」
ほとんど同時に大声でたずねた。
相手が倒れて大きな音がしたと思った。
猫のモコは飛び起きてやってきた。
***
私「この音はなんだろう、車の衝突か」
家人は返事もしないで、勝手口から出て行った。
ワシも出ようとしたが、健康サンダルがない。
私「ワシのを履いて行った、仕方のないやつだ」
玄関にまわって、外に出た。
家の前はT字の曲がり角になっている。
その横の電柱に車が突っ込んで斜めに
止まっていた。
せまい道路をふさいでいた。
若い女性の運転で、急いでいたので曲がり
切れずに電柱にぶっつかった。
車は前半分がこわれていた。
***
間もなく救急車が来て、パトカーが来た。
近所の人たちも出そろった。
目線が合って会釈した。
私「おい、ワシのサンダルを履いたな」
家人「あっすみません急いだから」
私「通行人に怪我がなくて良かった」
家人「あと、30分もおそかったら
子供たちがやられているよ」
車の事故を見て、被害が少なかったと
話しているのは失礼に当たるかもしれない。
あまり広くないこの道を、スピードを
出して走っていたのではなかろうか。
私「自治会長さんに、もう1度頑張って
もらおう」
家人「学童が通る道だから時速30キロにして
もらいたね」
前に、申請したが実現しなかった。
今度は事故のことがある、いわば証拠物件だ。
これを添付して再度申請してもらおう。
***
家人「昨日は雷さんで、今日は車の衝突
明日は何があるんでしょうね」
私「そんなもん期待するのが間違っとるよ」
やれやれ今日はおしゃべりの
花盛りになると思った。
では、またあした。
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