老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

暮らしのこと,花や庭木,感じたこと,雑文ブログ。

記憶が、少し解放された。

おはようございます。

久留米のじじいであります。

 

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 色変りの、ベコニア。本来は赤色。

 

 

近所の人より、サツマイモをいただいた。

山地でとれたもので、美味しいそうだ。

 

 

最近まで、あまり食指がわかなかった。

 

 

昔、食料のない時代は、と書くと相当な

昔になる。

あれこれ、75年ほど前の事。

 

 

戦争が終わって、一番の食糧難だった。

お米は、手に入らない。

 

 

サツマイモは常食するものだった。

食べ方もいろいろ。

 

 

家人「味噌汁に入っていたよ」

私「最後のほうは、姿が崩れてドロドロに

なっていた」

 

 

家人「芋饅頭や芋羊羹があった」

 

 

私「いきなり饅頭というのは、芋の輪切りが

そのまま餡子だったよ」

 

 

家人「栗ご飯の代用品で、芋ご飯があった」

私「ご飯が甘くなって、嫌いだった」

 

 

料理はまだいろいろとあった。

 

 

サツマイモは、翌年の春まで貯蔵されて

食べていた。

 

 

今のような貯蔵の技術はない。

せいぜい、もみ殻で被せておく程度だった。

 

 

そのために、傷ついたものや腐敗が

始まったものがあり、その部分だけを

取り除いて食べていた。

 

 

この部分の取り除き方が悪いと、食べる時に

ニガイ、きつい苦さだった。

 

 

それ以来、苦手のものになった。

 

 

この意見は、家人も同じ体験をして育った。

まったく、同感だと言う。

 

 

それが、食指がわかない理由である。

 

 

今年は、娘が時々持ってくる焼き芋が

お好みになって、好んで食べている。

 

 

芋の名前は、安納芋。

 

 

サツマイモは、ホクホクと、ねっとりがある。

安納芋は、ねっとり系。

 

 

皆さん、当の昔ご承知で書かなくて

良いのかもしれない。

 

 

しかし、女性には好まれても、男性には

いまいちの嗜好品のようだから、書き残そう。

 

 

この焼き芋は、冷凍で保存している。

時々「レンチン」して食べている。

 

 

「レンチン」なんてどうしてこんな

短縮形の言葉が、出現するのかと思う。

 

 

物が開発され尽くして、今度は言葉に及んだ。

 

 

省略形を作って手間を省く。

スマホが便利になる。

 

 

なんとまあ、お急ぎなんだろうね。

(年寄りのたわ言だ)

 

 

「レンチン」で安納芋の焼き芋が復元する。

家人とうまいと言いながら、食べている。

 

 

畑にさつま芋を植えた。

そんなに、むづかしいものではなかった。

 

 

苗を買い。

挿し木のやり方で、土に埋める。

 

 

あとは、ほとんどほったらかし。

ドンドン育つ。

 

 

横に広がりすぎると、芋が大きくならない。

広がった部分は、芋の中央に被せる。

 

 

秋には、芋としては上等の物が出来た。

しかし、味はいまいち。

 

 

畑のベテランは、サツマイモは駄目。

良く育つが、旨くない。

 

 

山里の赤土で、肥料が入らない所が良い。

そこだと、めっぽう旨い。

 

 

残念だったな、と言われた。

 

 

それで、サツマイモはあきらめた。

2度と作らない。

 

 

最近、いきなり饅頭をいただいた。

 

 

昔の物とちがって、なかに芋の輪切りと

小豆の餡子が入っていた。

 

 

これは、旨いと声が出た。

 

 

ボケが来たのとは、違うよ。

ただ、ただ、美味しかったからね。

 

 

75年も前の記憶から、少しだけど解放

されてきたようだ。

 

 

では、また明日。

 

 

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