下手な考え、引っ込みな。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
私「ひよこっていうお菓子、知っているだろう」
家人「知ってるとも、あの姿、可愛いよね」
私「あれは、福岡の土産品だった」
家人「そうですよ、それがどうしたの」
私「東京土産になっていた、出世したんだ」
家人「こちらで名前が売れて、上京して一流になった」
私「まるで芸能人のようだ、吉本みたいだ」
家人「こういうことは、他にもあるのでしょうね
京都のお菓子が上京したりして」
私「京都で有名になれば、あそこは都だから
東京には行かないさ」
家人「サラリーマンなら、本社に栄転してその上
出世して社長になるか」
私「ひにくかよ」
家人「いいえ、本音」
***
転勤族の一人ではあったが、しょせん地方の
芝居で言うどさまわり。
ひよこみたいに、上昇気流にはのれなかった。
夢中で仕事をこなしているうちに退職になった。
故郷に錦を飾ることもなかった。
どこに居を構えるか迷ったが、やはり勝手知ったる
故郷が住みやすいところだと思えた。
帰って、家を建てた。
まあ、それから25年もたつと、多少の計算違いが
見えてくるが、それでも快適な暮らしだったと言える。
街の中にも過疎地があった。
これが計算違いだ。
病院が少なくなってきた。
駅前の商店街が消えた。
スーパーも残り1個になった、
駅は無人駅になった。
一つの街の中でも、住みやすいところと住みにくい
ところに区別されてきている。
団地と言う住居群も、今では快適でない所もある。
今から先、高齢者が都合よく暮らせるところで
あれば良いのだが。
***
私「この地域のお菓子で上京して、有名になるものは
ないのかねえ」
家人「そんなものはないと思うよ」
私「黒砂糖を使ったお菓子があるじゃん」
家人「黒砂糖は、健康に良いと言いたいのだろう」
私「そうだよ、それに素朴な味がする」
家人「それだけで都で認められるかねえ」
私「わからん、無理かねえ」
家人「あんたが考えても仕方がないよ
下手な考え、引っ込みなだよ」
***
昨日より、本格的な寒さが来ている。
コタツから出たくない。
それで、こんな会話になった。
これは、きっと寒さのせいである。
では、また明日。
ポチッとをいただくと
寒さも吹っ飛びます。