しみじみと見る桜も良いのでは。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
家人「公民館の桜は、まだつぼみが多いよ
通りがけに見た」
東京やその他の地域は、桜が満開のようだ。
その満開の桜の下では、宴会をしないで下さいと
制限されている。
卒業式や、入学式に合わせたように咲く花。
満開の花下でお弁当を食べる。
場合によっては、花びらがヒラヒラと舞い落ちる。
***
ある年、阿蘇の春景色を見ようと家を早出した。
途中、大津と言う町を通る。
ホンダの2輪車を生産する工場がある。
ここには、見事な桜並木がある。
朝、早出をしたおかげでまだ誰も通らない。
車も見ない。
車を降りて、ゆっくりとその桜並木を歩いた。
朝の太陽が、美しく桜を照らしていた、
ドラマに出てくる一場面。
それ以来、毎年花見のためのドライブコースに
なった。
途中には、道の駅や農産物の直売所があり
休憩の場所になった。
それぞれの特産品、地元の野菜果物を見て回る。
試食も楽しみの一つになった。
***
この年は、近所に住む家人の友達を
一緒にと誘った。
故郷が熊本の人で、主人をなくして15年になる。
故郷には、知り合いもいなくなりすっかり
ご無沙汰している。
車中でその話をきいて、少し遠回りになるが
その故郷を経由して帰ることにした。
大津の桜並木は、その友達も知らなくて
こんなに美しいところがあるのかと驚いていた。
良いところだねえ。
何度も繰り返していた。
友人の故郷は、熊本の田原坂であった。
雨は降る降る、陣馬は濡れる。
越すに越されぬ、田原坂。
そこは、公園になっていました。
桜の木が多い。
満開で、人出も多い。
昔は、何もない桜も少ないところだった。
そう言いながらも、桜を楽しんでいた。
帰りの車の中で、主人に桜をいっぱい
楽しんできたよ。
そう報告すると言う。
今の桜の時期には、決まってその話になる。
出来るなら、ここももう一度行ってみたい
ところである。
家人「そんなことを言っていたら、あっち、こっち
行ってみたいよ」
私「命が沢山いるなあ」
***
明日の朝は、公民館まで散歩に行こう。
「頑張って咲いてくれよ」
話しかけてこよう。
では、また明日。
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