通院日、青天の霹靂だった。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
今日の出来事を、良かったこと
嫌だったことに分けてメモしてみよう。
どれくらい、どちらに片寄って
いるだろうか。
その事で、今日は良かったとか
今日は悪かったなどに決めて
暮らしているのではないだろうか。
朝の、通院前にフッとそう思った。
メモ帳は、忘れなく持っていく。
***
家人「寒くないように着込んで下さいよ」
私「しかしな、病院に入れば暖かいんだが」
家人「忘れ物が無いようにね」
私「薬の残りのメモと保険証とスマホとカメラ
それからマスクだ」
家人「マスクと手洗いは命だからね」
私「数日前のテレビでやっていたよ
長時間の外出の人は、帰って家に入ったら
空気を入れ替えないといかんそうだ」
家人「病院から帰ったらやりましょうよ
それから、メダカの餌は」
私「いかん、忘れるところだった」
***
私「おい、外を見てみろ、あの家の庭だ」
車は信号待ちで、なんとなく家の庭を
見ていた。
大根を数本干してあった。
たくわんでも作るのか。
ヒヨドリがその上に乗っていた。
大根をかじっていた。
家人「あれ、大根を食べている
美味しいのでしょうかね」
私「美味しくはないさ、でも餌が
ないんだよ」
車の中から見ている。
警戒していない。
干した大根を熱心につついている。
こんな街中の人がたくわんを作る。
それも珍しいと思うが、その干した大根を
食べるヒヨドリはもっと珍しい。
始めて見た。
家人「ヒヨドリも大変なんだね」
私「うちに来るヒヨドリは、ミカンに
あり付いて果報もんだよ」
***
病院はいつもより少なかった。
少し、安心した。
入り口のビデオの枠に顔が入らない。
緑線の枠に入らないと、体温が出ない。
ワシのたつ位置が悪いのだろうか。
まごまごしていると係の人が手招きした。
そちらに行くと額に光を当て平温です。
それで解放された。
始めっから、それでやっくれると
文句なしだが。
採血もレントゲンもスムーズだった。
外来患者がいつも少ないと良い。
でも、そうであれば赤字で
倒れるかもしれん。
黒字すれすれで、患者は
少ないないのが理想。
儲けがないと、ボーナスが出ない。
エスカレータに乗って下らんことを
考えていた。
呼吸器センターで外来の基本表を出して
受付は終了した。
これからが診察までの
ながーい時間待ちである。
***
もう数日で節分、豆まきだ。
2月のうちはまだ寒いというが、寒さの底は
通り抜けたと期待している。
のどの病気は、この寒さと真夏の暑さが
肺にこたえる。
春と秋だけだったらよいのだが。
病院の待合室でこの文の下書きを
書いている。
そのせいだろう。
文章が病気のことになってしまう。
余計なことはあまり考えない方が良い。
そう思って、下書きを止めた。
***
先生「実はね、4月で転勤になる
故郷へ帰れることになった」
診察が終わると、先生はそう言った。
私、家人「えーっ!本当ですか」
家人「寂しくなります、なによりも安心でした」
大学病院だから、数年すると先生は入れ替わる。
その事は、充分承知していたがあれこれ5年の
お付き合いともなると、家族みたいなもので。
お別れが来るとはね。
病院の帰りの車の中で
家人「でも先生はこれからが本当の
ひとり立ちなんだ、ご栄転だと思うよ」
寂しさをのり越えようとしている。
そんな感じがした。
結局、メモ帳には
「先生が転勤する」とだけ書いた。
では、また明日。
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