なんじゃもんじゃの木。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
家人「これはきっと、つぼみだと思います」
私「そうかなあ、つぼみだともう少し
ふくらんでいると思うがねえ」
白い花が咲くつぼみであるかどうか。
***
朝、家のまわりを歩いている。
家人も外に出て来て、切り株の横に
2mほどに育った若木の新芽を
指差ししていた。
それが、なんじゃもんじゃと言う
変な名前の木である。
房状の白い花が咲く。
見事に美しい。
満開のときは、まるで雪が積もったようだ。
家を建てた時に若木を植えた。
***
その家を建てる1年前に、佐賀の温泉に出かけた。
街中に大木があって、そりゃあもう見事な真っ白で
しばらく立ち止まってなが眺めていた。
家人も好んだ。
なんと言う木だろう。
すぐそばにある観光案内所に行った。
カウンターには、係の人が待ち構えていた。
通りを挟んで、私たちの姿が見えていた。
きっと、たずねに来る。
そう思って、パンフレットも用意していた。
「なんじゃもんじゃの木」と言います。
変な名前でしょう。
このパンフに説明が書いてあります。
***
温泉に入って、帰りの車の中であの
なんじゃもんじゃの木を植えよう。
門扉の脇に植えて、通る人も見えるようにする。
そう決めた。
その木の苗は、植木センターにあった。
「調子よく育てば、大木になります」
店の人はそう言った。
1メートルほどの苗木は、4年目からチラチラと
白い花が咲いた。
一斉に真っ白になると思っていた。
肩すかしであるが、年々と花数も増えていった。
この頃から、通る人が立ち止まって
眺めるようになった。
私や家人の姿を見ると決まって
この木はなんと言いますか。
おたずねがあった。
自慢を隠して「なんじゃもんじゃの木」ですよと
答えた。
***
しかし、20年を越すと大木になって、お隣に迷惑を
かけるようになった。
結局、切り倒した。
幹の大きさは30センチほどあった。
その幹の脇から若い木が出ていた。
これを残した。
大きくなり過ぎたら、切れば良い。
切り倒した植木屋は「もつたいない」と言った。
その若木が育ってきて、去年は花が2輪ついた。
親の欲目で今年は花がいっぱい付くだろうと
話している。
老老は先がない、せっかちである。
では、また明日。
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