キューリは夏秋野菜として欠かせない物、上手く育って欲しい。
こんにちは、久留米からです。
昨日は、終日雨でしたよ。
人参にとっては、喜びの雨だったでしょう。
キューリは、3回植付けます。
キューリの種まきをします。
「今頃からですか、少し遅れているようですが」
いやなに、これは2回目に植え付けるための、苗つくりですよ。
「え、2回目とは、どういうことですか」
始めの、1回目に植え付けるものは、種まきからですと
少し寒い時期で難しいですから、これは苗を買って植え付けます。
それが丁度、今頃なんです。
「それと、2回目と言う種まきと、どんな関係ですか」
通常、こちらの地域でのキューリは、3回育てます。
1回目に植えたものの、初花が咲いたころに、2回めの種を
まきますが、直播だとなかなか育ちが悪いので、2回目用の
苗を作ります。
2回目を植え付けて、初花が咲いたら3回目の種まきですが
この時は、地這キューリの種をまきます。
「3回も続けるのはなぜ」
今から、秋までずーっと切らさずに、キューリを食べたい
昔からの農家の知恵ですよ、なにが無くてもキューリが
あれば、ご飯のおかずになる、と言うことでしょう。
「なぜ、地這キューリですか」
これは、台風対策ですよ。
3回目が育つころには、九州では台風シーズンになります
支柱や棚作りだと、強風で駄目になります。
その点、地這いキューリは、巻きつるが草や藁に巻き付いて
台風が来ても、平気と言うことになります。
しかし、最近は九州を外れたコースの台風が、多くなった
ようです。
秋までキューリが必要なら、この地這キューリを作るのも
面白いですね。
しかし、多少の欠点もあります。
育てるのが平面になりますから、ある程度の面積が必要です。
スイカやマクワウリのイメージです。
もうひとつ、出来上がった実がキューリの広い葉っぱで
見落としがちになります。
気が付いたら、少し熟していたとなりますが、これも結構
美味しいものです。
最近は、丁度2回目の植え付け時期に、夏キューリとして
苗ものコーナーで、姿を見かけます。
これを買い求めて、収穫時期の幅を広げることが可能です。
しかし、3回目の地這キューリの苗は見かけませんね。
キューリは、節成り系と枝成り系があります。
節成り系は、幹の節に実がなり、枝成り系は節から出た枝に
実がなります。
当然、枝成り系の方が横に広がりやすいようですから、いつも
節成り系の品種を作っています。
キューリは、葉っぱが大きく重なり合うと、風通しが悪くなり
病気に罹りやすくなります。
少しでも風通しが良いように、節成り系を作りますが
効果の方は、どんなもんでしょうか。
キューリは、秋の涼しくなるころまで、ずーっと収穫出来れば
重宝します。
家人に「おや、まだ成っていますかいますか」と驚かれるようになりたいものですね。