老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

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あをによし。

おはようございます。
久留米のじじいであります。
 

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 悲しいお知らせ。団地の風船唐綿は刈り込まれてしまった。
 
 
毎朝の行事である。
新聞を開く。
「あをによし」と書いてある。
 
 
この言葉には、学校以来、数回出会っている。
自分で、この言葉を使ったことはない。
 
 
そばにいた娘に聞いた。
私「あをによしは、知っているか」
娘「青魚か、葉っぱ野菜を煮たもの」
 
 
書いた字でなくて、言葉だけで伝わると
そういう感じになるのか。
 
 
家人「奈良や京都の建物の色、だったかねえ」
家人が、割り込んできた。
 
 
この言葉の理解は、ワシも家人と同じ
ぐらいだ。
 
 
「あをによし」は「青丹に良し」だ。
 
 
花札のあおたんと、間違えないように。
これは、よけいな事。
失礼おば、いたしました。
 
 
寺院などの古い建物、その窓の縁が青。
柱などの構造物が朱色。
 
 
奈良の都は、この赤や青で彩られた
建物が多く、美しい。
 
 
まあ、そんな意味だろう。
 
 
そしてこの言葉は、枕詞としてあった。
 
 
確か、中学校の国語の時間だった
と思うが、枕詞が出て来た。
 
 
その歌の頭に、つながっている。
なぜの、説明はなかった。
 
 
そのまま、覚えろだった。
今思うと、ずいぶんと乱暴な教え方だった。
 
 
まあその枕詞で、ワシの人生が決まった
ことでもないし、そのまま過ぎてしまった。
 
 
あをによしの枕詞を、代表するような歌は
 
 
あをによし、奈良の都は、咲く花の匂ふがごとく
今盛りなり。
万葉集328小野老(おののおゆ)
 
 
大宰府の役人として、着任を祝う宴席で詠んだ。
 
 
または、大友旅人長官の、送別会に添えた歌かも。
自分は都に帰れない、恨み節の可能性もありか。
 
 
 
そうか、望郷の歌で、奈良の都が恋しいときた。
 
 
まてまて、この歌が大宰府につながってる。
 
 
「令和」で有名になった、「梅花の宴」だ。
あの時の、32人の中の1人だったのか。
筑紫歌壇の1人。
 
こんなに、つながってくるとはね。
夢にも思わなかった。
 
 
嬉しい。
 
 
こんなことがあるから、ブログは止められない。
 
 
家人に話した。
 
 
家人「大宰府、賑わいの一端になったのかね」
私「そんなことは、ないがねえ」
 
 
家人「梅ヶ枝餅が、欲しいね」
私「まあ、ねえ」
 
 
話が違う、梅花の宴だよ。 
 
 
おかげさまで、大宰府は賑わっている。
 
 
「あをによし」は、私にとって
「ブログよし」に、なったようだ。
 
 
では、また明日。
 
 
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