「冷蔵庫にサラダあり」のお返しは。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
帰りが遅い夫へ「冷蔵庫にサラダあり」の
メモを残したら余白に「城春にして草木深し」と
書いてあった。
ネットで評判になっていた。
なんとまあ、「しゃれとんしゃる」である。
博多弁で「粋な人やお洒落な人」のことを
そう言う。
メモの余白にかかれた、お返しの歌は
中国の偉大な詩人、杜甫の「春望」の一節。
国破れて山河在り 城春にして草木深し
時に感じては 花にも涙をそそぎ
別れを恨んでは 鳥にも心を驚かす。
この漢詩に久しぶりに会って、思い出した。
***
かの有名な、滝廉太郎の「荒城の月」に
歌われた竹田城址がある。
春高楼の花の宴 めぐる盃かげさして
千代の松が枝 わけ出し
昔の光 いまいずこ
作詞は、土井晩翠。
竹田で暮らしている時は、何も思わなかつた。
今、荒城の月は、作曲の滝廉太郎と
見て酒を酌み交わしながら作った。
作ったのではないかと、妄想した。
***
もう竹田の暮らしから25年ほど
経ってしまった。
変わらないだろうか。
水のきれいな所で、久住と祖母の山々に
挟まれている。
湧き水が豊富な所で、街のまわりには
数か所の湧水地がある。
遠くからポリタンクを車に積んで
水汲みに来る。
地元の人は、あまり水を汲みには行かない。
水道そのものが湧水であるからだろう。
本当に清らかな水をふんだんに使って
暮らしている。
使っている人は、それが当たり前の事である。
贅沢なものだ。
家人「あの頃は、肌がツルツルだった」
私「うんまあ、そう言っていた気がする」
会社勤め、最後の3年間は美味しい水を
飲み、まわりの山々を歩き回った。
家人「良い所でした、いい思い出です」
今でもそんな話をする。
では、また明日。