線状降水帯は、恐ろしい。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
昨日、夕方宅配がきた。
静かなのはここらへんだけですよ。
どこもここも道路に水で難儀しています。
家から1歩も外に出ないので近くのことが
わかりません。
娘「それが一番、邪魔にならないのが一番」
そう言って通話が切れた。
被害が大きい。
人吉盆地は、球磨川水系の途中で
開けたところ。
この下流が、谷間になって狭まっている。
ここに降水が滞留して、人吉の町が
水に浸かって大きな被害が出た。
***
その翌日、線状降水帯は、久留米の
上空に停滞した。
昨夜からの雨足が強い。
屋根に当たる雨の音がうるさい。
朝から、スマホに警報が入って来る。
筑後川が、この雨で増水している。
昼過ぎには、警戒水位になった。
続いて洪水氾濫警報が出された。
老人の早期避難指示も出た。
スマホは、あわただしく警報を出す。
うるさいほどで、座布団を被せた。
家人は、笑った。
「その気持ちは、わかる」と言った。
***
家人「家が川のそばだったら、今頃は
避難していますよね」
私「さあ、どうだか」
雨足は相変わらず強い。
車は持っていない。
こういう時は、タクシーがすぐに来て
くれるかどうか。
私「避難所に行くにも行けないよ」
家人「行ったら行ったで、コロナの事も
心配です」
幸いと今住んでいるところは、市内でも
少し高いところだ。
昭和28年の大洪水の時でも水は
入らなかった。
山の斜面もない、がけ崩れの心配もない。
***
子供のころは、家の前が川。
毎年梅雨のころには、浸水する。
一度は、公園の大きな木に登って助けを
待ったこともある。
こっぴどく怒られた。
水辺の暮らしは、良い所だが一旦様子が
変わると恐ろしい、命がけだ。
それに加えて、毎年のことながら出水後の
後かたずけが大変だった。
どろりとした泥水をくみ出す。
梅雨明けまで待って、床下をかわかす。
殺虫、消毒の粉をまく。
不便で、大変だった。
これが、毎年続いた。
***
治水計画で護岸をコンクリートで固めた。
多少の雨では、こわれなくなった。
しかし、大量の雨が降れば水は溢れる。
高度成長期になり、道路も河川もコンクリートで
固められ上流には、洪水防止、発電、工業用水の
ためのダムが作られた。
河川は暴れることが、少なくなった。
しかし、近年の異常気象で局地的な
豪雨が発生する。
線状降水帯と言う。
コロナにしろ、豪雨にしろもっと自然に
寄り添うような手法が必要になって来た。
そんな気がする。
「開発」と言う言葉は、もういらない。
***
いま、線状降水帯は、北上している。
九州北部の沿岸に停滞している。
また、南下してくるかどうか。
梅雨明けをしてくれないものか。
願っている。
では、また明日。
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嬉しいのであります。