啓蟄啓戸、すいとん又はだご汁。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
風船唐綿は、戸外で冬を越した。根性がありますね。
3月5日。
おお、今日は啓蟄だね。
***
啓蟄啓戸「けいちつけいと」
土の中で寒くて、縮こまっていた虫たちが穴から
はい出て姿を見せる。
節分、雨水の後、やっと暖かさが感じられるようになる。
と言っても、ここは九州の筑後平野の真ん中です。
北の方では、そんなことはないよと言われそう。
虫たちの喜びの声がする。
「ああ、春がきたよ」と叫びながら羽を広げる。
家人「暖かくなってきたねえ」
私「虫様も喜ぶ、啓蟄だもんね」
家人「コロナさんはまだ盛んだね、買い物は
遠慮しておこう、冷蔵庫にあるものでだご汁にするよ」
私「だんご汁かね、久しぶりだ良いねえ
だんご汁の本名は、すいとんだ」
家人「さあねえ、だご汁かまたはだんご汁しか
言わないもんね」
私「少し、贅沢なものは豚汁か」
***
すいとん又はだご汁。
戦中、戦後は日本を救った貴重な代用食と言える。
小麦粉の生地を手で千切る、しゃもじの上で箸で切り
汁に落とし込む、匙ですくって落とし込む。
具材や、出汁は各地様々。
歴史は相当に古い。
室町時代の書物に水団と書いてあるそうだ。
おそらく、今のようにきれいな小麦粉ではない
あらい目の粉だったと考える。
美味しいものだったかどうかは不明。
***
すいとん様のお名前は、これもいろいろ。
各地にある。
それだけに、身近に愛されていた。
九州の私の地域は、だご汁と呼んでいる。
九州一円はこれで通用する。
うどんやそばと同様に、各地に名店があった。
最近は、どうなんだろう。
***
各地の呼び名。
ひっつみ。
はっと。
つめり。
とってなげ。
とっちゃなげ。
おだんす。
ひんのべ。
みみ。
ちぎり。
もっと、もっと各地に呼び名があると思う。
地域で愛された食べ物である、名前を見ていると
なんとなく、微笑ましい。
あなたのところは、どうでしょう。
今日の夕食は、お宅もすいとんにしませんか。
では、また明日。
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