「医者、井戸を掘る」昔、読んだ本。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
ご冥福をお祈りします。
夜も遅くなって、ニュースがあった。
病院に担ぎ込まれた。
私「おい、中村哲先生が、おそわれた」
家人「アフガニスタンでかね」
それから、テレビにくぎ付けになった。
家人「大丈夫だろうか」
私「わからん、助かってくれ」
再び、ニュースがあって、亡くなった。
二人共「ええっ!!」
悲鳴を上げた。
それからは、寝る時間も忘れて
ぽつりぽつりと、話し込んだ。
医者としてNPOで活動。
医術で命が救われるのは、限りがある。
「医者、井戸を掘る」
畑を始めて数年たったころ、図書館で
この本に出合った。
野菜を育てるには、水が大切。
少しわかりかけたころ。
読んだ。
地域の状況が変わらないと、健康にならない。
人の生きる根本は、水とパン。
必要最小限で良い。
これに恵まれれば、病気は少なくなる。
この時、この人は何とスケールが
大きい人だと、感じ入った。
それ以来、活動報告などのニュースは
必ず目を通すようになった。
家人もこの本を読んだ。
「福岡出身だよ、ファンになる」
まずは、井戸掘りを開始した。
日本の昔の技法「上総掘り」を持ち込んだ。
それだけでは、不可能でいろいろな方法を
とられた。
飲み水の確保に、理解者が出て来た。
掘り当てた井戸は1600本。
次に、灌漑用水路。
地形の関係もあって、川筋が一定しない。
毎年、川筋が変わる。
これを、固定しないと取水できない。
この治水には、どこの国のNPOも失敗して
引き上げている。
治水と取水の技術に、筑後川の知恵を
持ち込んだ。
自然に逆らわない昔からの方法である。
流れを固定し、取水堰を完成。
耕作する人65万人の、用水路が
出来上がった。
その他の地域の人たちも、希望した。
家人と、「ノーベル賞ものだね」と喜んだ。
いま、人々の命を救う努力が、命を粗末にする
人々に奪い取られた。
そこが、残念で腹ただしい。
家人「夢がなくなった、悲しい」
こんなことは、あっちゃあならんことだと思う。
ご冥福を祈ります。
では、また明日。
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