老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

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竹取物語じゃない種取物語だよ、しかし、失敗だったよ。

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ミツバチが集まる紅菜苔の花

 

こんにちは、久留米じいじです。野菜つくりが20年です。
 
稲刈りが始まった、大型のコンバインが忙しく動き回っています。
 
今朝、阿蘇山が噴火した。
阿蘇地方の方々は、熊本地震から再びの災難のようだよ。
被害が少なければいいが、早く収まるよう祈っています。
 
農家の子供との会話。
 
子供「稲の取入れは、いつか知っているか」
私「稲の穂が黄色で、頭を垂れてからだろう」
子供「ちがわあ、カントリーの引き取り予定日だよ」
私「・・・・」
 
*カントリー、モミの巨大収納倉庫、この地域のすべてのモミを収納する。
 
種取をしている。

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左 オクラ    右 クロマメ

 
今でも、黒豆とオクラは、タネ取りを続けている。
黒豆は、義兄の所から貰ってきて、6年になる。
 
義兄が、7~8年前から種取を続けていたから、通算14年ぐらいになる。
もう、この地域にあった固定種と思うが、固定種になったといっても
なにもかわらないねえ。
 
オクラも3~4年になるが、毎年順調に育つから、固定種に近づいているのだろう。
 
ああ、種取の失敗の話だったね。
 
紅菜苔の種取をした。
 
こう書くと、畑のベテランは、そりゃムチャクチャダというが
そのころの私は、何も知らなかったよ。
 
タネをとるのは、花を咲かせて、ほったらかしでタネが出来るから
何も心配はいらない。
 
これを収穫して、カラカラになるまで干しあげる。
乾いたら手でもんで、実を取り出す、秋まで保存する。
 
秋に種まきをした。
発芽して育っていったが、どうもおかしい。
 
茎が紅色のものが少ない。
紅菜苔らしいものが2割で、あとの8割はなんだかわからない。
畑の隅に捨てたものから、勝手に育った菜の花に近い。
 
食べてみたら、かすかに紅菜苔の味、しかし、菜花の味が強い。
 
農家のベテラン氏は「無駄な努力だったな」と笑った。
「F1交配種は、遺伝の関係でそうなるんだよ」
「だから、F1でタネを作った会社が、丸儲けになるのさ」
 
「それから、ミツバチが勝手にアッチコッチの、花粉を集めて
受粉をするから、そのままじゃ、なにが生まれるかわからないんだよ」
 
「じゃあ、どうしたらいい」
「よくわからないが、昔、瀬戸内海の小島の、他から昆虫が飛んでこない所で
 種を作っていると、きいたことがある」
 
「そうか、むずかしいんだな、じゃ、もうやめたよ」
と言う訳で、F1交配種のタネには、手を出さないことにした。
 
タネを買うと、余ることが多いからなあ。
タネ取りをすれば、必要なだけそろうのが魅力だがねえ。
 
黒ゴマの失敗、種取番外編。
 
白いゴマを作って収穫をした。
ちょいと、選別が面倒だったが、良いものが出来た。
 
「国産は安心だけど高いからね、何も気にせずに使える、ありがたいよ」の言葉で
図にのった、これは俺の性分だから仕方がない。
 
それで、黒ゴマに挑戦した。
順調に育ったし、収穫も無事に終わった。
 
ところが、タネとゴミの選別が問題だった。
色が黒いからゴミと区別がつかない。
 
白い紙の上で1粒1粒分けようと思うけど、とても不可能だった。
とうとうあきらめたよ。
 
今度は、金ゴマでやってみようと話した。
おくさんは「懲り恥のない人だよ」と笑った。
 
今日も、良い日で、良い今野菜が出来ますように。
 
 
まとまりのない文を、読んでいただき
ありがとうございます。
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