サステナブルとは、何だろう。
私「おい、サステナブルは何かねえ」
家人「さあ、聞いたことはあるような
エコロジーとかそのあたりではないですか」
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柿のタネのコーヒーからつながって
出て来た言葉である。
どうも、循環型社会の持続可能なの部分が
サステナブル(持続可能な)であるような
気がした。
サステナブルコーヒーなるものがあって
コーヒー豆の生産者も、オーガニック製品を
作った所も、資源を守るところも対価を
いただけるような仕組みを作り上げる
ことのようだ。
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少し前まで、江戸時代の小説をよく
読んでいた。
当時は、100万人が暮らす世界一の
大都市だった。
暮らしはエコロジーであった。
例えば、着物。
蚕から糸を紡ぎ絹の反物にする。
綿花から綿を作り、布団や木綿の反物を作る。
反物を仕立てて着物にする。
季節によって着物が変わる。
何度も縫い糸をほどいて反物に返し
再び着物を仕立てる。
親子代々受け継いで着る。
使えない古着になると、あて布
紐などで使う。
雑巾に使った。
さらに使えなくなると、かまどで
燃料にした。
その灰までも利用した。
畑の肥料、焼き物の釉薬。
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徹底した修理技術も存在した。
鋳掛屋。
鍋釡などを炭火ふぃごで高温に熱して
穴の周囲を溶かしてふさいだ。
刃物の研屋。
包丁、ハサミ、カマなど刃物であれば研ぎ
あげて切れ味を再現した。
刀の研屋。
刀専門の研ぎ。
箍(たが)屋。
樽、桶をいったん解体して破損した部分を
作りもとの形に組み上げた。
布団屋。
古くなった綿に新しい綿を補充して
新品同様の布団を作った。
瀬戸物の焼継屋。
割れた瀬戸物を白玉粉で接着し高温で
焼いて固めた。
襖障子の張替屋。
ぼんぼり、提灯の張替屋。
下駄の歯の取り換え屋。
鏡研ぎ。
ローソクの溶けた残りの回収。
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今から先は、有限の資源を有効に使う。
サステナブルとなれば、この江戸の
暮らしは参考になると思われる。
とことんもったいないの精神で、無駄が
ないように使いまわす。
そう言う心掛けが必要になってきている。
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私「網戸の張替を自分でやりたいものだが」
家人「あんたの今の体力じゃあねえ」
私「もう少し、元気にならんと駄目かあ」
では、またあした。
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