「面白くない本を避ける方法」
おはようございます。
久留米のじじいであります。
ワシの家から図書館に行くには、ちょいと遠い。
その図書館たるもの、田んぼの真ん中にある。
交通機関がない、バスも電車もだ。
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ワシは、車の運転をやめた。
車は知人に譲った。
これで、優良な高齢者になった。
国から表彰状と金一封が来るかと
首を長くして、その上よだれを
垂れんばかりにして、待っていた。
しかし、まったく音沙汰なし。
お役所が、期待外れなのはこういう
所にある。
だから、優良な高齢者であることは
自分勝手に決めたと言うことになっている。
家人「表彰状は良いがね、金一封の下心が
悪かったんだよ、あきらめな」
この病気になって、考えたことは
車の運転はやらない。
運転中に息が詰まる、タンが出ない。
想像すると、恐ろしいことだった。
その時は、車がなくても公共の交通機関で
なんとかなる、体も少しは良くなると
思っていた。
そうなれば、図書館は今より何倍も大きい
本館に行けると思っていた。
それがいまだに、電車にも、バスにも
乗れないでいる。
とんだ、計算違いだ。
***
病気以前は、図書館はワシの親せきだと
思っていたよ。
毎回、5冊借りる。
読了してまた借りる。
いや、面白くない本だと読了に
ならないで返す。
この「面白くない本」に当たるのが
口惜しい。
自分で選んだんだが、口惜しい。
寝覚めが悪くなる。
次回は「面白くない本」は避けると
心に誓うが、なかなか、避け方が
上達しない。
これは、図書館よりも書店で買った
時の方がダメージが大きい。
財布と、心の両方が傷つく。
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どなたか「面白くない本を避ける方法」という
実用書を書いてくれないだろうか。
「面白くない本」に当たった人は、交通事故に
遭った確率より高いと思う。
販売チャートの上位は間違いないと踏んでいる。
もし、本当にそうなったら、1冊だけ進呈して
下さらんだろうか。
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図書館の蔵書のすべてに、面白度合いを
表示してもらいたい。
貸し出した件数で評価してくれれば良い。
低評価の本は、早めに処分する。
読まれない本が多い図書館は、売れない芸人を
多く抱えた芸能プロダクションに似ている。
そう言うところは、廃止の対象にならんとも
限らん。
恐ろしいことである。
***
人生は、面白いことばかりじゃあないことは
百も承知なのだが、面白くないことは
避けたいものだ。
あなたが「面白くない本」に当たらないことを
祈っているよ。
では、また明日。
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