人の想いは、こうも違うもの。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
門扉の脇の風船唐綿は、刈りこんで
しまった。
家人は、超遅い冬支度ですねと
冷やかした。
地球温暖化で異常気象のせいだよ。
そう言おうと思ったが、あまり面白い
話ではない。
慌てて飲みこんで、むせた。
家人「タンが詰まったのかい、苦しいだろう」
私「いつもの通りだよ」
済ました顔をした。
家人「今朝ね、門扉の脇がすっきりしていた
気持ちが良いね」
私「風船唐綿を整理したからなあ」
家人「風船唐綿のドライフラワーって
ありますよね」
私「たぶん、あったような気がする」
家人「あの風船みたいな実がもっと
大きかったら、立派なドライフラワーに
なるね」
私「肥料をタップリと入れようか」
家人「肥料はタップリとお願いします」
門扉の脇だからあまり目立たないが
それでも道路からは、立ち止まって
見ればわかる。
今年こそは、立派な大きい風船を
作らないと、下手くそだと思われてしまう。
がんばろう。
***
家人「お前さん、今年の夏も暑いだろうね」
私「そうだと思うよ」
家人「真夏は、風船唐綿に油虫が多かった」
私「もともと、油虫が好むようだ」
葉っぱを千切ると白い汁が出る。
それを好んでいると思うのだが、確証はない。
サニーレタスも白い汁が出るし、油虫がつく。
あの白い汁は、体に良いのかもしれん。
イチジクの実を収穫する時も出るし。
サツマイモのツルからも出る。
あの白い汁だけ集めて、サプリメント゚が
出来ないだろうか。
まあ、効くかどうかわからん。
考えは、ここまでにしておこう。
***
家人「涼しい夏であってほしいね」
私「そうなればありがたいよ」
丸い大きな風船が割れて綿帽子が
目の前を飛んで行った気がした。
夢かまぼろしだったようだ。
夕方、散歩の人が立ち止まって
「おや、寂しくなりましたね」と言った。
ザボンも収穫して、風船唐綿は
冬支度をした。
「すっきりした」が「さみしくなった」と
言われた。
人の想いはこうも違うものなんだ。
では、また明日。