モコは「ニャンとも」「すんとも」言わない。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
今朝は晴れた日で、ゆっくりと暖かくなった。
玄関の風が当たらない南向き、ここがワシの
お気に入りで、椅子を置き歩く前の
準備体操をしていた。
モコがゆっくりと玄関から出て来た。
朝、5時ごろにモコは目を覚まして朝ご飯を
食べるために台所に行ってる。
まだその時間帯だと、外も家の中も暗い。
私のベッドの枕元に、猫つぐら又は
猫ちぐらと言う猫専用のベッドに帰って
もうひと眠りする。
その帰りなんだが、私の上を必ず通る。
だいたい横向きで寝ている。
その上を足元から登って、体の稜線を歩き
肩で降りて自分の寝床に入る。
このモコの動作は何のためなのかわからん
不思議である。
「謎」だ。
目覚まし代わりに起こしてやろう。
そんな親切心であるかあるいは
昼間にからかわれた仕返しなのか。
モコの気持ちになったつもりで考えるが
わからんのだよ。
「謎」である。
家人「あんた、好かれて迷惑でしょう」
家人は少し寂しそうにそう言う。
家人が寝ている上を通ったことはない。
もし通ったら怒られる。
それが恐いと思っているのでは
なかろうか。
***
玄関の椅子に座っていると、足元に身を
擦り付ける。
数回繰り返すと、これで朝の義務はすんだ。
大きなあくびをして、室外機の上に行く。
そこは、玄関と同じで風が当たらない
南向きでモコのお気に入りの場所である。
日向ぼっこの特等席。
気持ちよさそうに目を閉じている。
***
先日、養老孟子先生のところの猫の
まるがなくなったとニュースがあった。
ドキュメントのテレビ番組に出てすっかり
有名人いや有名猫になっている。
家人「ゆうべ、養老先生のドキュメントが
あったよ、まるはすっかり年寄りに
なっていた」
鎌倉だか湘南だか知らないが、養老先生の
書斎と家のまわりを散歩して暮らしている。
養老先生は、まるの散歩について行く。
まるが日当たりの良い所で昼寝をする。
その脇に先生も座り込んで、話しかける。
「まるや何を考えているの」
***
ははん、これはどこでも同じだなあ。
モコが外から帰って来る。
家人「モコどこに行ったの、誰と遊んだの」
これが、決まり文句である。
モコは返事をする。
もちろん「にゃー」としか言わない。
家人は私の問いかけが、養老先生と
同じだと言う。
私「モコ、何を考えているの」
毎回、そう言ってると言う。
口ぐせになっているようだ。
これについては、高級な問いかけになる。
その証拠に返事がない。
「ニャンとも」「すんとも」言わない。
家人の問いかけには、返事するのに。
では、また明日。
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