老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

暮らしのこと,花や庭木,感じたこと,雑文ブログ。

みかん、きんかん、酒の燗。

おはようございます。

久留米のじじいであります。

 

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 きんかん、比較物なしで大きさがわかりません。

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タネは意外と大きい、1個にタネ3個のようです。

 

 

みかんの旨い季節だねえ。

 

 

昔、素人民謡名人戦と言うのど自慢があった。

スポンサーはきんかん堂。

そこのCMキンカンソング。

 

 

みかん、きんかん、酒の燗と歌っていた。

年配の方は、ご存知だろうと思う。

この歌は、続きがあった。

 

 

みかん、きんかん、酒の燗、嫁御持たせにゃ働かん。

もうひとつ。

みかん、きんかん、酒の燗、親父酔っぱらって働かん。

と言うのもあった。

 

 

***

酒の燗と言うのは、ご存知だろうか。

 

 

これまた、ご年配の酒好きでないとわからんかも。

本来、日本酒と言うものは、熱くあたためて

飲むことが普通だった。

 

 

ほら、有名な女性歌手、八代亜紀の歌にある。

お酒は、ぬるめの燗がいい。

 

 

ぬるめが好きな人は、相当の酒飲みだ。

 

 

燗と言うものは、お酒をあたためること。

 

 

私は若いころ、この熱燗の日本酒が苦手だった。

好みとしては冷酒のほうが良かった。

 

 

これは余計な話。

 

 

***

ザボンやカボス、レモンなどの柑橘類の

タネをまいている。

発芽して、鉢植えにして育てる。

 

 

鉢植えで実がなれば本望。

気の長い話である。

 

 

寿命の方がと思うが、それは仕方がない。

自分で決められない。

神様にお任せをしているよ。

 

 

最近私が、柑橘類のタネをまいて

育てていることを友達が知った。

おしゃべり仲間の情報伝達の仕業。

 

 

きんかんの差し入れ訪問があった。

 

 

友「まだ、熟していないがタネは採れるよ。

熟して食べ頃になったら、また持ってくるよ。

誰も食べない。

ヒヨドリツグミが来て齧っている

 

 

友は一人暮らし、話す相手が少ない。

立て続けにしゃべっている。

 

 

私「その時はザボンと交換するよ」

友「ザボンかあ、大きさが違って勝負にならん

ザボン1個できんかん20個だなあ」

 

 

私「きんかんはジャムになるそうだ

作れば良いよ」

友「めんどくさいことは、やらないことに

している」

 

 

私「やらないとボケるぞ」

友「ボケて結構、施設に入るよ」

私「悲しいことは、聞きたくないよ」

 

 

友「友達に家には、大きな鬼柚子があった

いただけるか話して見るよ」

そう言って帰った。

 

 

会話が出来たことが楽しそうだった。

一人暮らしの悩みはそこにある。

 

 

明日は、きんかんをちょっぴり齧って見る。

それで、食べたことにしてタネを採る。

 

 

小さな鉢にたねをまく。

俺の仕事が出来た。

それが何よりうれしい。

 

 

家人「酸っぱいに決まつている

付き合いきれないからね」

背中で、声がした。

 

 

***

みかん、きんかん、酒の燗には、ルーツがあった。

大分地方のわらべ歌だった。

 

 

「かん」につく言葉遊び。

なかなか、面白いよ。

 

 

みかん、きんかん、酒の燗、子供に羊羹やりゃ泣かん。

親が折檻、子はきかん、田舎の姉ちゃん気が利かん。

相撲取りゃ裸で風邪ひかん。

 

 

昔、聞いたことがある。

かすかに覚えている。

 

 

バナナ売りの口上のリズムで歌っていた。

そんな気がするがどうだろう。

 

 

漢方では、きんかんは風邪に効くという。

コロナにも効いてくれればと思った。

 

 

では、また明日。