ツバメがやって来た。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
お隣のモクレンが咲いた。
朝、窓の外は小雨。
チラリとなにかが、横切って行った。
ヒヨドリよりも、もっと早い飛びかた。
黒い影。
そうだ、ツバメだ。
今年は、もうやって来た。
ずいぶん早い。
去年は、1カ月も遅れてやってきた。
確か、5月になって姿を見た。
私「さっき、ツバメを見た」
家人「おしゃべり仲間の家には、1週間も前に
来ているそうだよ」
私「その方は、去年小屋に巣を作ったと
言っていたね」
家人「毎年来るから、きっと同じ夫婦だと
言ってるよ」
***
子供のころは、5月のゴールデンウィークに
ツバメを、見ていたような気がする。
そのころの暑い日に待ちきれないで
川で泳いだ。
水はまだ冷たい。
くちびるは、青くなり。
体はガタガタとふるえた。
橋の欄干に、抱きつくようにして寝そべる。
コンクリートがあたたかい。
体が、温もってくる。
腕白仲間と、これを何度も繰り返して遊んだ。
その泳ぎの最中に、川面スレスレにツバメが
飛んでいた。
虫を見つけたのか、ひらりと身を返して
Uターンをしてくる。
ツバメの姿を見たころから、本格的な
暑い日が続くようになる。
子供時代の記憶。
それからが、遊びが忙しくなる。
川魚を追いかけまわし。
河童もどきに、泳ぎ明け暮れる。
あの頃は、一日中外で遊んでいて、お腹が
すいた時だけ家に戻る。
おやつは、蒸かしたサツマイモ、カボチャ
ジャガイモ。
夕方に帰り。
養鶏のお手伝い。
水やり、糞そうじ。
いやだったが、これを済まさないと夕食に
ありつけない。
***
後年、育ててくれた祖母から聞いた。
お前は、手がかからない子供だった。
お前は、寂しいと言うことを知らないのかねと
爺さんとはなしたよ。
父母が居ないのが、当たり前と思っていたのかね。
自分でもよくわからないが、遊びに夢中に
なることが一番、幸せだったんだろう。
ツバメを見ると、子供時代を良く思い出す。
決して、寂しかったとか辛かったではない。
なつかしいだけの思い出である。
では、また明日。
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