お鏡さんとカランゴエ。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
フェンスの端で、雨に濡れていた。青虫君と同居した。
***
朝、電話があった。
あんたんところの、お鏡さんのお餅は
うちで用意するからね、買わないでね。
昨晩、家人とうわさをしていた。
何年になるか、毎年お鏡さんを作ってくれる。
***
この友人の所は、盛大な餅つきになる。
子供、孫、親せき、近所の人の
大人数である。
病になる前の年の暮れに
お誘いがあって伺った。
こんなに、大がかりとは
びっくりであった。
どこか、保育園の餅つきの
光景に似ている。
どれくらいの餅を搗くの。
さあて、10臼以上かな。
15臼にはなるよ、と奥さん。
作るのは、自分の所の分。
息子、孫のところ。
親せきの分。
近所の人の分。
残ったら、福祉の人にあげる。
あんたんところの、小さいお鏡2個は
数のうちにはいらない。
***
もう、高齢になった。
総監督に祭り上げられた。
すこし、寂しい。
畑の仕事も、この時期になると一段落だ。
年末だから、出荷を多くすれば
稼げるがねえ。
しかしもう良い、暮らして行けるだけ。
体を動かす、これが薬だ。
***
私「ところでなあ、少し教えてくれ」
友「なんだね」
この友人は、昔花の栽培をやっていた。
私「カランゴエなんだが、間延びをして
花が咲かない」
友「花が小さい集まりで、葉っぱが
厚いやつかね」
私「そのとおり」
友「あれは、短日性だったと思うよ」
たしか、短日性は夏から秋にかけて
日が短くなるときに育つ。
私「冬至が過ぎて、日が長くなると花が
咲くのかねえ」
友「おう、そのとおりだよ」
私「わかったよ、つぼみのままで
日が長くなるのを、待っている」
友「そうだよ、冬至をすぎてその後に
咲き出すよ、しばし待たれよ、だな」
私「間延びしたのは、少しでも光に
当たって、いたかったからだ」
友「そうだろうよ、家の中で暖かくて
夜が明るいと、どんどん伸びる」
私「寒くても耐えてもらって、冬至を
過ぎて、家の中に取り込む」
友「そのとおりだよ、可愛がり過ぎだ」
私「わかったよ、ありがとう」
***
友「この餅つきも、来年はどうなるか
わからんよ」
いずれにしろ、友達の代でお終いという。
お返しにしようと、ザボンを5個収穫した。
サボンにしめ縄を飾るのは、好評だよ。
そう言っていたからね。
では、また明日
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