老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

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熟成する。枯れてしまった。

おはようございます。

久留米のじじいであります。

 

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門扉の脇のザボンが、熟れて来た。

 

 

あと1か月ほど、暮れの最後に収穫する。

その後、熟成させる。

 

 

食べ物には、新鮮なうちに食べるものと

一定の 期間を、置いたほうが美味しいものの

二通りがあるようだ。

 

 

一定の期間を置いて食べる。

これが熟成の期間。

 

 

サツマイモのでんぷんは、収穫した後

芋の持っている、酵素でゆっくりと麦芽糖

換えられて、甘くなる。

 

 

9月、10月に収穫したものを

11月になって出荷する。

 

おおむね1か月の、熟成期間をおいている。

 

 

ザボンは、12月終わりのころに、収穫する。

 

 

収穫してすぐに食べると新鮮で

美味しいだろうと思うが、どっこい

そうは問屋が卸さない。

 

 

あれ!こんなもんか。

 

 

実が、ぱさぱさであまりおいしくない。

あまりと言う言葉もいらない。

 

 

酸味はある。

旨味がない。

 

 

昔、この熟成のことを知らなかった。

 

 

畑の仲間の実家に、ザボンがあつて

熟成をしていた、と言う。

 

 

その話を聞いて、実行した。

 

 

うん、旨い。

驚いた。

 

 

この熟成期間を置くと、旨くなる。

温度変化の少ない室内に、置いておくだけ。

 

 

12月末に収穫して、2月の節分に食べる。

それ以来、我が家のしきたりになった。

 

 

食べ物には、食べ頃や食べ時と

いうものが存在する。

 

 

新鮮さだけではない。

 

 

おそらく、冷凍技術のない昔。

 

如何に美味しく食べるか、考え抜かれた

それで出来上がった技術であろう。

 

 

料理に取り掛かる前段で、決まる美味しさ

のようなもの。

 

 

きっと、プロの料理人は仕入れる段階で

この辺の事も考慮している。

 

 

役者、俳優などには、熟成した演技者という

存在がある。

 

 

たとえば、樹木希林と言う役者は

もっと熟成して、美味しい役者になれた。

 

 

惜しまれる。

 

 

熟成の度合いがわかる人を、目利きと呼ぶ。

 

 

どんな世界でも、良いものを良いと

言い切れる技量のある人が

目利きなのだろう。

 

 

テレビに出ている若い人が、一口食べて

如何にも美味しいと言う表情をするが。

 

 

美味しいという本質を、どこにも見れない。

 

 

やらせ。

そうかもしれない。

 

 

そう思われるシーンが、あまりにも多い。

 

その本人こそ熟成してもらいたいものだ。

 

 

その熟成を積んだ2人の役者。

 

 

不味いものを褒める時には

 

 

宍戸錠「たまりません」

梅宮辰夫「言うことなし」

 

 

そのように、言ったそうだ。

 

 

熟成と言うものは、何事にも必要でなおかつ

時間がかかって、出来上がるもの。

 

 

私「あんたも私も、時間をかけすぎたようだ」

家人「んだね、だから枯れてしまったのね」

 

 

では、また明日。

 

 

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