年寄りの合宿、慌てないで良かったよ。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
カラスウリの花、だと思う。
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家人「おかしいと思わないかい」
やれやれ、朝から主語のない問いかけだ。
私「なにがだよ」
家人「Tさんの姿を見ないよ」
私「そうだなあ、心配なら電話したらどう」
家人「電話したけどねえ、誰も出ない」
心配するのは、Tさんは昼間は一人暮らしである。
夜になると、娘さんが仕事から帰って来る。
家人「夜、また電話して見るよ」
私「それでも電話に出ないのなら
民生委員さんに連絡だねえ」
***
Tさんは80才を少し過ぎている。
詳しいことはわからん。
本人も教えてくれない。
年をとっても女性という証拠だろうか。
誰誰さんは幾つだがそれより少し下だろうとか
あの人よりは幾つか上だろうと推理している。
多分、私たちより3才か4才上のおばあちゃん。
最近まで、足腰が強くてどこに行くにも
電動の自転車でスイスイだった。
去年、畑で転んで骨盤を痛めた。
それ以来、自転車乗りは禁止になった。
娘さんのご命令だ。
その点は、うちも同じで娘の命令は強い。
従わないと、後が恐ろしい。
Tさんはその後急速に弱った。
今はシニアカートにつかまって歩いている。
年を取ると、ひとつの病気が
体全体を支配する。
油断大敵である。
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家人「娘さんが電話に出た、話しが面白い
聞きたいかい」
私「なんだね、もったいぶって」
Tさんは仲良しの3人グループの仲間がいる。
元気な時は、よく一緒に旅行に行っていた。
今は、それぞれに体のどこかが支障して
その旅行もままならない。
おまけに、コロナ騒ぎのこともあるし。
三人で、考えた。
少し変化が欲しい。
そうだ、三人で合宿をしよう。
それで、Sさんの家に泊まり込んでいる。
すぐ近くにスーパーがあって、三人で
買い物に行って暮らしている。
もう5日間も続いている。
仕方がありませんねえ。
昼間の一人が寂しいのでしょうかねえ。
昔みたいに、旅行に行けたらいいのですが。
そろそろ、話しも尽きて帰ってくるでしょう。
娘さんは、そう言ったそうだ。
***
家人「良かったよ、慌てなくて恥を
かくところだった」
私「そうだね、どこかの施設に
入ったかと思ったよ」
年を取ると、気が短くなる。
早合点をする。
話しが悪い方に直結する。
用心せんといかん。
恥をかくことになる。
では、また明日。
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